2020年6月24日 19:00
想像を絶する金メダルへの戦い。華麗な新体操界の裏側に迫る
そこで、こちらの方にお話をうかがってきました。
ポーランドのマルタ・プルス監督
ポーランド出身のプルス監督は、米エンタテインメント業界紙Varietyで「注目すべき10人のヨーロッパ人」にも選出されたほどの俊英。子どもの頃に新体操クラブに所属していた経験もあり、新体操というテーマを取り上げています。撮影中の苦労や印象的なエピソードなどについて、語っていただきました。
―本作は出演者を説得するのがかなり大変だったということですが、どのくらいの時間を費やしたのでしょうか?
監督まず、許可を得るまでかかった時間は3年。リタとコーチのアミーナは、このプロジェクトに最初から興味を持ってくれていたので問題なかったのですが、そこで立ちはだかっていたのは、ヘッドコーチのイリーナでした。つまり、彼女の許可を取るのにかかった時間が3年、ということですね。―それほど交渉が難航するなかで、最終的に受け入れられた理由は何だと思いますか?
監督それは、私が決して屈しない断固たる思いを持っていたからではないでしょうか。
イリーナは何度もダメだと言いましたが、私は聞こえていない振りをして、彼女と会えそうな場所ならほかの国にまで追いかけていったほど。