キレイな部分だけじゃないキャラクターだからこそ、僕は演じていて楽しかったですね。
―あとは、同世代であるということも大きかったのかもしれないですね。
梶さんそうですね。僕としては“30代前半の男性”という自分に近い年齢であったことも、無理なくお芝居に入れた要因だと思います。声のお仕事では、普段からよく10代や20代のキャラクターも演じていますけど…さすがに映像ではその世代は難しいでしょうからね(笑)。
―今回演じるうえで、梶さんから出したアイディアはありましたか?
梶さん監督からの強い要望があった部分もあれば、僕が提案したもので「おもしろいですね」と採用していただけたところもあったので、すごくありがたい環境でお芝居ができていたと思います。
とはいえ、そもそもほとんどの方が、僕が実写でどういうお芝居をするのか想像もついていないでしょうからね。(笑)実際、僕自身も自分を客観的に見ることがあまりないので、映像を見たときの違和感や恥ずかしさはまだあったりします。
結婚生活では“不完全さ”も楽しみたい
―ちなみに、昨年ご結婚されたことによって、既婚者の役に対する見方が変わった部分もありましたか?
梶さん共通項はありつつも、やはり僕と摘木は別人なので、それはなかったですね。