2020年6月1日 21:00
LGBT、障害、多文化…今読んでおきたい“多様性”を知る本3冊!
『総務部長はトランスジェンダー』で扱うジェンダーを含むダイバーシティには、肌の色など表層のダイバーシティと、見えない深層のダイバーシティがあるそう。
「はるかに多い深層に対して、どれだけ想像力を働かせられるかが、コミュニケーションのスタート。その上で、僕が多様な人たちと話す時は、“トランスジェンダーはこう”といった先入観を捨てようと意識しています。誰でも“こういう人”と決めつけられたら気分が悪いですよね。自分が嫌なことを人にしないといったシンプルなことが、多様な社会では、さらに大切になってくると思います」
多文化
『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』ブレイディみかこ
多文化社会で生きる母子のノンフィクション。
日本人の母とアイルランド人の父を持ち、ロンドンの中学校に通う息子の成長記録。多文化社会であっても偏見がある中で、自らのアイデンティティを見つけていく。
新潮社1350円
障害
『つながりの作法同じでもなく違うでもなく』綾屋紗月、熊谷晋一郎
障害当事者が他者とつながる困難を深く考察。
アスペルガー症候群と脳性まひ。障害当事者で、東大先端科学技術研究センターの准教授と研究支援員である二人が、他者や世界とつながるのに必要なことを提言する。