2020年10月6日 19:30
就職、結婚、育児、姑との関係…現代女性が抱える生きづらさのリアル
そのうえで、女性を見つめる視点にも今後変化が必要なのではないか、と考えさせられました。この作品で私自身もいろんなことを学び、そして新しい視点を持って周りを見直す機会を持つことができたと感じています。
―なるほど。ちなみに、監督もジヨンと同じく、お子さんを持つ母親ですが、この作品にご自身の経験を反映している部分もありますか?
監督もちろん、私が経験したことも多く反映されています。実際に、いまも育児を経験中ですから。たとえば、疲れてベビーカーを足で揺らしてしまったり、幼稚園のママ友と集まったときに「大学で専攻したことをいまは活かせていない」という会話をしたことだったりというのは、私が実際の生活のなかで経験したことが作品のなかに溶け込んでいます。
夫とはお互いに必要なことを話し合って理解を深めた
―誰かの母であり妻であるということにとらわれ過ぎて、自分を見失ってしまう女性も多いかと思います。監督自身もそういう経験はありましたか?
監督そういった部分は、私にもあると思います。
だからこそ、本を読みながらいろいろなところで共感したんじゃないかなと。いまも自分自身が見失っている部分が何なのかということを探そうとする努力をしているところです。