くらし情報『神木隆之介、門脇麦出演の『太陽』 監督が語る“SF作品の苦悩”』

2016年4月22日 12:00

神木隆之介、門脇麦出演の『太陽』 監督が語る“SF作品の苦悩”

いまの日本の映画界にはSFの蓄積がないけれど、少しでも生ぬるい表現があれば観客に届かない作品だけに、どこまで描くかにはかなり悩みました。ただその間に、蜷川幸雄さんがこの作品を演出した舞台を観たりもして、徐々に僕らの目指す場所を明確化することができた。そうして時間をかけて少しずつ熟成できたのが結果的によかったと思います」

舞台ではノクスとキュリオの両面から描かれたが、入江監督はあえてノクス側のシーンを最小限に絞りキュリオ地区にフォーカスした。主人公は、ノクスに憧れる鉄彦(神木隆之介)と、ノクスに対して反発心を抱く結(門脇麦)。ノクスへの転換手術という選択を前に、ふたりは自らの生き方を模索していく。

「僕自身、キュリオとノクス、どっちの選択が正しいかわからないんです。でもわからないからこそ、この作品に惹かれたのかなとも思うんです。ハイテクに囲まれて清潔な空間で美味しい食事をしたいけど、昔ながらのコミュニティにも憧れる。
もしかしたらこんなに悩みながら撮ったのは『SR サイタマノラッパー』以来10年ぶりかもしれないです」
◇キュリオの鉄彦(神木)はノクスへの転換手術を熱望していたが、結(門脇)

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