2020年12月3日 20:10
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それは、本当に素敵なことでしたね。
喪失と一緒に生きていくことも大切
―また、本作では大切な人を失った人たちの姿も映し出されています。監督自身、数年前にお母さまを亡くしたことをきっかけに、「死というテーマを尊厳ある方法で描きたい」と思われていたそうですね。大切な人を突然亡くしたときの喪失感とどう向き合うべきか悩んでいる人に監督が声をかけるとすれば、どんな言葉になりますか?
監督誰かを亡くして、悲しみと向き合うということには終わりがないので、長いプロセスだと思います。私自身も母が亡くなった前と後では、人生における時間の流れが分かれてしまいましたから。そのなかで、相手の死を悼んだり、悲しんだりしてもいいんだということ、そして自分を許したり、何かを感じたりすることも必要だと感じています。
私と同じように母を亡くした男性から、「喪失感から少しずつ自分を癒していくなかで、楽になることがなかったとしても、どうやってそれと向き合って行けばいいかは徐々に学ぶことができるから」と言われたことがありました。私にとっては、その言葉が一番支えとなっています。
つまり、喪失と向き合うだけでなく、一緒に生きていく、ということですよね。