2021年1月4日 20:40
沖縄の島旅から生まれた新アルバム 青葉市子「頭の中の楽想を具現化できた一枚」
写真に対する意識がひっくり返った瞬間でした」
そこに創作の種のようなものを感じ、共に沖縄や奄美大島を訪れる旅をした。一瞬一瞬の中で生まれた“共鳴”が、創作のイマジネーションを掻き立てたという。
「梅林さんも私も、小林さんの写真を見て、そのデモ音源を聴きながら再び島を巡り、景色が何を呼んでいるのだろう?と耳を澄まして皆で確認したりしました。いろいろあった’20年は東京の街も静かで、自分の中にもともとあった声のようなものが浮かび上がってくる一年で。子どもの頃から大事にしているキラッとした部分。楽しくて笑うこと、幸せに思うこと、なぜ泣くのか?とか。自分がこれまでに辿ってきた道を確認しながら全身全霊で制作していました。『アダンの風』を聴いてくださる方にも、自分がいちばん大事にしていることや心のふるさとみたいなところに辿り着いてもらえたらいいな、と思っています」
7枚目のアルバム『アダンの風』。
全14曲入り。生命の神秘やダイナミズムを感じるジャケット写真は小林光大が撮影。¥3,000(hermine)今作の発売に合わせて、旧作「剃刀乙女」など4作品が待望のLP化。
あおば・いちこ音楽家。