くらし情報『奇抜な花模様にストライプ…浮世絵男子が超おしゃれ! 「和装男子」展』

2021年1月7日 20:40

奇抜な花模様にストライプ…浮世絵男子が超おしゃれ! 「和装男子」展

渋い柄をセンスよく着こなす若衆、花模様をまとった侠客、奇抜な衣装の歌舞伎役者。浮世絵に描かれた江戸っ子たちの、お洒落心と遊び心でいっぱいの姿が印象的だ。

「浮世絵というと風景画や美人画が有名ですが、現代の雑誌や写真集と同じように、かっこいい役者や有名人を目当てに女性がこぞって買い求めた一面もありました」と学芸員の赤木美智さん。「和装男子―江戸の粋と色気」では浮世絵に描かれたメンズファッションに注目、当時の憧れの男性像に迫る。

橋の上で行き交う若い男女を描いた「橋上の行会」では、お洒落な若衆に町娘たちが熱視線。そのファッションは紫の縦縞の羽織に黒の縦縞の小袖、つまりストライプ×ストライプという難易度の高いコーディネートだ。また、「最後の浮世絵師」といわれる月岡芳年が描くのは、実在した江戸時代初期の侠客。奇抜な花模様が映える黒地の生地は、見る角度によって市松模様が浮かび上がる、版画ならではの技法に注目したい。
そのほか七代目市川團十郎が舞台で用いて大流行したかまわぬ文様など現代に伝わるものも。

「度々、奢侈禁止令が出される中、装うことへの情熱を密かに楽しんでいた江戸っ子の心意気をぜひ感じてみてください」

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