くらし情報『『愛の不時着』並みの熱狂!…『嵐にしやがれ』でも話題の作家による『クイーンズ・ギャンビット』レビュー  #4』

2021年3月3日 20:00

『愛の不時着』並みの熱狂!…『嵐にしやがれ』でも話題の作家による『クイーンズ・ギャンビット』レビュー  #4

第1話で、実母アリスとベスがトレーラーハウスで暮らしている場面が描かれる。やりなおそうと夫が説得しても、かたくなにアリスは拒絶する。

その時にベスが拾い上げるのが数学の本。著者は、アリス・ハーモン博士と表紙に記されている。母アリスは、コーネル大学数学科の博士だ。

『愛の不時着』並みの熱狂!…『嵐にしやがれ』でも話題の作家による『クイーンズ・ギャンビット』レビュー  #4


養母アルママ(マリエル・ヘラー)とベス、ふたりともお酒が好きだ。

なぜマナー違反を?

ベス・ハーモンと少年ジョルジ・ギレフの対局。この対局、ベス・ハーモンが奇妙な行動にでる。
席を立ってスカートをひらひらさせながら歩いたり、貧乏ゆすりをしたりする。あきらかにマナー違反だ。なぜ、ベスはこんなことをしたのだろう?

幼いジョルジ・ギレフは、攪乱されてしまう。負けた少年とベスは話す。

「いつか世界チャンピオンになります」
「もしなれたら次はどうするの?」と質問するベス。
「意味がわかりません」
「16で世界チャンピオンになったら残りの人生は何をするの?」

ジョルジ・ギレフは、やはり意味がわかりません、と答える。少年にとって、これは微塵も「仕事」ではないのだ。純粋に、世界チャンピオンになることを目指し、チェスを趣味として愛しているのだ。

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