2021年3月26日 20:40
斎藤工が「色気」を感じる俳優は? 原田芳雄、ソン・ガンホ、ライアン・ゴズリング…
彼の出演作品を見ていると胸に迫るものがあるのは、すぐそばにいそうなおじさんを見事に演じているからです」
©Charles Sykes/Invision/AP/アフロ
ハンフリー・ボガート『カサブランカ』(1942)
残像を残す見事な立ち居振る舞い。
「君の瞳に乾杯」のセリフが有名な恋愛映画の金字塔。ボガートは昔の恋人と邂逅するリック役。
「舞台は第二次世界大戦中のモロッコ。常にコミュニケーションがとれる現代とは違い、相手がいない時に感じるその人の存在というものに、今以上に意識が向いた時代だと思うんです。ボガート演じるリックは、自分の残像や余韻が相手の中で続くような、言葉選びや立ち居振る舞いが本当に見事で、そこに色気が宿っている。
彼の美学を感じずにいられません」
©Moviestore Collection/AFLO
ノーマン・リーダス『処刑人』(1999)
ポジショニングの巧さが色っぽい。
法で裁けない悪人を処罰する、スタイリッシュな兄弟の片割れを演じるノーマン・リーダス(左)。
「バディものなど誰かと対になる役を演じる時には、自分の色を出すのではなく、一枚の絵として完成させるために立ち位置を考えることが重要です。