2016年6月28日 20:00
病気療養で活動終了 BOOM BOOM SATELLITESの想い
美しいメロディと躍動感のあるサウンド、川島さんのボーカルに心打たれる曲だ。
「相談したわけではないけど、希望があるものを作ろうと思いました。川島君はだいぶ体力や記憶力が落ちていたので、歌詞を書いているときもずいぶん頑張ってくれたんです。きっと必死だったと思う。ただ、そう言うと制作現場は大変そうに感じられるかもしれないんですが、僕らの純粋な、人間性そのものを出しながらでき上がっていきました。今の川島君のリアリティを伝えられるものにもなったと思っています」
バンド最後の作品、メンバーの一人がこれを最後に療養生活へ…となるとセンチメンタルな感傷に左右されそうだが、中野さんは曲の完成まで冷静だったという。
「今までも、ボーカルを入れた後は僕ひとりの作業だったんですが、前作までは川島君とプロセスを共有することができました。しかし今回は全くの孤独な作業。
最後の作品、という無意識のプレッシャーもあったと思うんですが、その感情で台無しにすることは絶対にしたくないと考えていました。初めて川島君と一緒にレコーディングした18歳のときに、川島君の声を聴いて“憂いがあって魂を感じる声だ”と感動したんですが、この作品も素晴らしかった。