くらし情報『日本の文化を守った! 世界に3碗しかない“奇跡の茶碗”も「三菱創業家の至宝」一挙公開』

2021年7月9日 19:30

日本の文化を守った! 世界に3碗しかない“奇跡の茶碗”も「三菱創業家の至宝」一挙公開

当時、明治維新後の日本では西洋文化をさかんに取り入れ、日本や東洋の文化は軽んじられていました。廃仏毀釈の影響を受け、日本の重要な文化財が海外に流出していたのもこの時期です。

芸術文化を深く愛していた彌之助は、日本の文化財が散り散りになってしまうことを防ぐため、自ら積極的に美術品を収集し、保護していきます。

日本の文化を守った! 世界に3碗しかない“奇跡の茶碗”も「三菱創業家の至宝」一挙公開


また、彌之助は、経済的に余裕のある人間が文化や学術を保護し、社会に還元していく使命があるという考えをもっていました。

単なるお金持ちの道楽ではなく、社会貢献活動のひとつとして美術品を集めていき、それらを収蔵するために静嘉堂文庫を創設。息子の小彌太がコレクションを拡充させ美術庫を築き、財団法人静嘉堂を設立しました。現在、静嘉堂には国宝7点、重要文化財84点を含む6,500点の東洋古美術品が収蔵されています。

鳥肌が立つほど美しい…!奇跡の国宝


日本の文化を守った! 世界に3碗しかない“奇跡の茶碗”も「三菱創業家の至宝」一挙公開


そんな彌之助父子がつくりあげた静嘉堂のなかで、もっとも有名なのが国宝《曜変天目(稲葉天目)》。茶碗の中がまるで宇宙空間のようで、鳥肌が立つほど美しい作品です。

中国福建省の建窯でつくられ、焼成のとき“偶然に”青色や虹色に輝く光彩が現れた茶碗を曜変天目といいます。

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