2021年7月2日 20:00
世界が認める日本の才能、隈研吾「ネコから学ぶことがある」と展覧会を開催
から外に出て町を歩くようになったとき、多くのネコたちと出会い、彼らの生態を観察するうちに人間もネコから学ぶべきことがあると思い至った、とのこと。
本展後半では、ネコの視点から都市での生活を見直すリサーチプロジェクト《東京計画2020ネコちゃん建築の5656原則》も発表されています。
世界で訪れるべき最も素晴らしい場所!
会場内では、隈氏本人が選んだ公共性の高い建築68件を、「孔」「粒子」「斜め」「やわらかい」「時間」という5原則に分類して展示されています。いくつかピックアップしてご紹介します。
まずは「孔」。文字をそのまま解釈すると穴の開いたデザイン?と思いそうですが、そんな単純なものではありません。隈氏は、孔を介して人と物をどうつなぐかを考えているようで、例えば中庭やアトリウムのような空間も孔となるそうです。「孔」での一番の見どころは、《V&Aダンディー》の模型。
スコットランド初のデザインミュージアムとして2018年にオープンしたこの建物は、米タイム誌で「2019年世界で訪れるべき最も素晴らしい場所100選」にも選出された話題作です。
川に面した土地に建てられ、しかも建築の一部が川の中にはりだしているので、角度によっては川に浮かぶ島のようにも見えます。