2021年8月1日 21:10
SNSで話題の白湯白かばん、初単行本は“ナンセンスなのにちょっぴり切ない”?
ただ、僕はやや自分のセンスに偏りがち。絵担当さんにうまくセーブしてもらっています」
創作する上でこだわっているのは、わかりやすさだ。
「絵担当さん曰く『セリフとそれを言っている人の造型を乖離させないこと』。1コマでも、どんなキャラクターなのかがきちんと伝わるように意識しています」
本書には、ストーリー仕立ての短編漫画が2編収録されているが、とりわけラストに置かれた「なるひと」は、ナンセンスなのにちょっぴり切なくなるステキな物語だ。
「僕は10代のころ引きこもりでした。そのころの自分の体験を、“話し相手になってくれる種から生まれた小さな人”と交流するというメルヘンに改編して描いてみようかなと思ったのがこの作品です。会話の内容は、僕が普段からメモしていた『面白いけど相づちもうまく打てないような他愛のない会話』をふんだんに入れています」
ネタのメモはガラケーに書き込む習慣で、もう10年分のデータが溜まっているそうだ。そんな中で実際に漫画にできるのは3~4割。
渾身&精鋭の味わいをどうぞ。
白湯白かばん『まれなひと』Twitterで予想を超えてバズったのはP.68の「女教師だと思わせてくる人」