2021年8月4日 19:10
yama「『春を告げる』のデモを聴いた時は、もう動悸が止まりませんでした」
「そうですね。この時の信頼関係があるからこそ、今度は自分がオリジナル曲を作りたいと思った時、真っ先に、くじらくんがいいと依頼をしました。信頼してたから、どういう曲がいいとかあえて何も告げず全部お任せして。できあがった『春を告げる』のデモを最初に聴いた時はもう動悸が止まりませんでした。絶対にこの曲を完璧に歌いこなしたいってめちゃくちゃ興奮して。でもその頃はまだくじらくんとはメールのやり取りだけの関係で。自分が感じた高揚を分かち合うってこともなかったです(笑)。『楽曲ありがとうございます』なんてかしこまったメールだけ送ってましたね」
’20年を代表するヒット曲がメールのやり取りだけのドライな環境で生まれたことも驚きだが、さらに驚かされるのは、この曲をリリースしチャートを席巻しても、yamaは自身がメジャーデビューするなんて想像さえしてなかったということ。
「今のレコード会社に声をかけていただいた時も、え、これ詐欺でしょ?って本気で思ったくらいで。本当に自分に自信が持てなくて。『春を告げる』でたくさんのリアクションをいただいて、あ、自分の声って変わっているんだ、ちょっとはみなさんに聴いていただける歌が歌えているのかもしれないって思い始めて。