2021年8月7日 22:10
「推しメン休暇」を設ける会社も…「推し活」の経済効果に期待大!?
という個人の行動が、そのアイドルをスターダムに押し上げていきました。「推し」という概念が商業的にもメディア的にも認知されるようになった。その延長線上に、クラウドファンディングのような仕組みや、YouTubeライブの投げ銭機能「スーパーチャット」も生まれました。まさに「応援消費」をうまく取り込んだシステムだと思います。
推し活は経済効果も期待されています。いまは消費が落ち込んでいますから、内需を刺激しなければなりません。モノはある程度行き渡っているので、なにかのサービスに投じなければならない。それが、「自分が良いと思ったものにお金を投じる」という、主観的価値に支えられた信用経済として回り始めたのです。
ファンでもないAさんにとってはまるで価値のないことでも、ディープなファンのBさんにとってはものすごい価値になる。百人百通りの好きがあっていいという、多様性につながります。「推し」のバリエーションが増えれば、お金を回す先も増えるということですから、歓迎すべき流れなのではないかと思います。
堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」代表。「GARDEN」CEO。Z世代と語る、報道・情報番組『堀潤モーニングFLAG』(TOKYO MX平日7:00~)