2021年8月14日 20:10
まるで本物!? クローン文化財を体験する、謎解き「ゴッホと文化財」展
そのほか歌川広重らの浮世絵をCGでアニメーション化したり、マネの《笛を吹く少年》を立体的に再現したり。浮世絵の世界が動き出し、絵画から登場人物が原寸大で飛び出してくるのは新鮮な驚き。作品鑑賞に新しい体験を吹き込んでくれるクローン文化財の数々と、ぜひリアルに向き合ってみて。
作者の試行錯誤が浮かび上がる!?
左・ゴッホは色を混ぜず並べて描くことで、網膜上で色彩が混じり、鮮やかに見える「視覚混合」を狙っていた!右・歌川広重の《名所江戸百景 亀戸梅屋舗》をトレース。完全に重なり合うゴッホの模写。
左・フィンセント・ファン・ゴッホ《自画像》(再現)原本所蔵オルセー美術館原本年代1889年
右・フィンセント・ファン・ゴッホ《ジャポネズリー梅の開花》(再現)原本所蔵ファン・ゴッホ美術館原本年代1887年
名画の登場人物が三次元に。
左・印象派の先駆者といわれるマネの油彩画《笛を吹く少年》を、平面で複製。右・オリジナルの絵画を計測してデータ化、三次元で再現。
等身大の少年が飛び出してきたかのよう。
左・エドゥアール・マネ《笛を吹く少年》(再現)原本所蔵オルセー美術館原本年代1866年
右・エドゥアール・マネ《笛を吹く少年》(立体再現)