2021年9月10日 19:10
“映画好き”こがけん 「オーマイガー!」と感じたおすすめドキュメンタリーとは?
一方、こがけんさんも作品から多くを学んでいるという。
「忘れてはならないのは“カメラが写していない現実もある”ということ。だから、すべてを鵜呑みにせず、その前後を調べたり、裏を取る作業はしたほうがいい。これは、情報が溢れる今の時代にとても大切なこと。ドキュメンタリーに触れることで、その力が養われるのではないでしょうか」
白か黒か、二者択一では決められないことはたくさんある。ドキュメンタリーは私たちに、他者を理解する大切さや、真実が曖昧なものであるというメッセージをも伝えてくれているのである。
二人がすすめる必見作品
『モハメド・アリ かけがえのない日々』
数多くの逸話を残すボクサー、モハメド・アリの生涯を、“キンシャサの奇跡”と呼ばれたタイトルマッチの映像を基軸に辿る。第69回アカデミー長編ドキュメンタリー賞。
1996年/DVDは現在廃版。
『FAKE』
「現代のベートーベン」とまで称賛された佐村河内守氏。2014年に「ゴーストライター問題」で世間を騒がせて以降、約1年半にわたって自宅で彼を密着し続けた問題作。2016年/各種レンタル配信中。
『イカロス』
ドーピングについて探るべく、アマチュア自転車レーサーであるブライアン・フォーゲル監督が自身を実験台にカメラを回し始めると、話はまさかの方向へ…。