くらし情報『最後に大きな感動が…!? 一枚の絵画と“愛”をめぐる連作集『赤と青とエスキース』』

2021年12月21日 20:10

最後に大きな感動が…!? 一枚の絵画と“愛”をめぐる連作集『赤と青とエスキース』

帯に書かれた「二度読み必至!」の惹句は伊達じゃない。青山美智子さんの新作『赤と青とエスキース』は、最後にぎゅぎゅっと心を掴まれる展開が待っている連作集。一枚の絵画と、愛をめぐる物語だ。

絵画が生み出す「ふたり」の光景。最後に大きな感動が待つ連作集。
最後に大きな感動が…!? 一枚の絵画と“愛”をめぐる連作集『赤と青とエスキース』


執筆依頼がなんともユニークだ。これまで書いてきたような物語の中で場所が替わる横移動や、時間が流れる縦移動の話ではなく「モノが斜めに動く話を書きませんか」という内容だったという。

「すぐに絵画が浮かびました。
もともと絵は好きですし、学生の頃、美大に進学しようかと考えたこともあったんです。美術と考えるとハードルが高いけれど、絵は喫茶店にも飾ってある。そうした身近なものとして書こうと思いました。エスキースは下絵のこと。芸術も人生もどこまでが下絵でどこからが本番か分からない。それが今回の話にぴったりだと思いました」

第一章の主人公はオーストラリアに1年間留学中のレイ。現地に住む日本人の青年と恋に落ちるが、帰国の日、つまり別れが迫ってきた頃、彼女は彼の知人の画家のモデルを務める。そして描かれたのが本作の裏主人公であるエスキースだ。
舞台を日本に移した第二章は額縁工房の青年、第三章は元弟子と対談する漫画家、第四章では恋人と別れ50歳を迎えた輸入雑貨店で働く女性が主人公。

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