2022年1月10日 19:00
奇跡の99歳…! 現役アーティスト柚木沙弥郎の“ワクワク感あふれる”作品たち
優しくて温かい「柚木ワールド」にたっぷりと浸れます。
学徒動員、染色家転身、パリで成功…
柚木さんは1922年、大正時代に東京・田端で誕生。父親は洋画家で、幼いころから絵を描くのが大好きだった少年は、東京帝国大学(現・東京大学)文学部美学美術史科に入学します。
1943年、学徒動員で兵隊となり、終戦後は岡山の大原美術館に就職。そこで柳宗悦の民藝運動に出会い、美術館をやめて工芸・染色の道に進みます。
1950年、女子美術大学の専任講師に就任。学生を指導するかたわら、染色家としてさまざまな作品を制作し個展も開きます。1987年には、同大学の学長に就任。
1991年に退職した後は絵本原画も手がけ、染色、デザイン、造形など幅広いジャンルで活躍しています。
また、柚木さんは国内だけでなく海外でも精力的に個展を開き、2014年にはフランス・パリのギメ東洋美術館で大規模な展覧会を開催し、大きな成功を収めます。99歳になる現在も、毎日絵を描くなど創作活動を続けています。
ワクワクする作品がいっぱい!
では、本展の見どころからいくつかピックアップしてご紹介。
まずは、絵本の原画やスケッチなどを展示した「絵のみち」。