2022年1月12日 20:30
上田慎一郎監督に皆川暢二が共感「借金苦のホームレス時代、幸せを感じたのは…」
今回は漫画配信で成功を収めた経営者を主人公にしましたが、当初は小さなバーの店長でした。設定を変えたのも自分がある程度の成功を経験し、映画監督としてご飯を食べていけるまでになっていなければ思いつかなかったのかなと。そのうえで、成功のあとにくる“壁”みたいなものを描けたらいいなという気持ちもありました。
―皆川さんは最初にオファーをもらったとき、どのような反応でしたか?
皆川さんそれまで上田監督とはあまり接点がなかったので、びっくりしました。でも、そのあとに監督が描きたいものや作品の概要が文字で送られてくるのではなく、オンラインミーティングで監督が自らの言葉で丁寧に説明をしてくださったんです。それを聞いたうえで自分なりの解釈をし、ぜひやらせていただきたいとお答えしました。
―そのときに、ご自身が選ばれた理由などについても考えられたのでしょうか。
皆川さん監督に直接質問することはなかったですが、あとから聞いた話では、お互いにインディーズ映画を制作するなかで、『カメラを止めるな!』ほどではないものの、僕も『メランコリック』という作品で少し知っていただけるようになったので、同じ境遇にいる人間として共感してくれるんじゃないだろうかと。