2022年1月13日 20:40
元ボート難民の映画監督が語る実体験「30年ぶりの祖国では奇妙な感覚に襲われた」
「暑いからエアコンがほしい」と騒いでいた僕たちは、どんなときももくもくと働いてくれる彼らの姿を見て、自分たちが恥ずかしくなることもありました。
日本のみなさんなら、この作品を理解してもらえるはず
―では、まもなく公開を迎える日本にはどのような印象をお持ちか教えてください。
監督日本には前作が公開されたときに1度だけ訪れたことがあります。イギリスでも日本文化はすごく人気ですし、親友が大阪に住んでいるので、僕にとっては近い国だと感じています。
印象的だったのは、東京に足を踏み入れたときのこと。見た目は近代都市そのものですが、たまに自分が考えている常識とは違うところがあって、そのズレにおもしろさを感じました。たとえるなら、逆向きのハンドルがついている自転車に乗っているような感覚でしたね。あと、僕はよく日本のブランドの洋服を着ているので、洋服を通して日本の文化に触れているところです。
―日本の観客へメッセージがあれば、お願いします。
監督今回、この作品が日本で公開されることはとてもうれしいですし、興奮もしています。ただ、日本のみなさんがどのように受け止めて理解してくださるのかについては、少し不安なところも。