2022年2月1日 19:10
森田剛、有村架純から「突然趣味を聞かれてすごく緊張した(笑)」 『前科者』で共演
完成作を観たら、岸監督がこだわっていた“エンターテインメント作品”としてうまく着地していたし、心苦しい作品ですが一筋の光を感じました。
森田剛:僕は最初に、ひとつの物語として客観的に原作漫画を読み、とにかく暗いな…と(笑)。それでも、工藤に寄り添う佳代の言葉や行動がとても力強くて、勇気を与えてくれるところに希望を感じて。また、人との距離感を測るのが不器用な工藤だからこそ、人と接することで心が緩む瞬間は、すごく魅力的に見えたりもしました。
――森田さんは、これまでにもシリアスな役が多い印象です。
森田:好きなんです(笑)、暗い話や人物が。愛情を知らずに育った人の人生が気になるし、なぜか理解したくなり、演じてみたいと思っちゃうんですよね。
――撮影中のお二人は、どのような距離感だったのでしょうか。
有村:あまり話さなかったですね。
森田:はい、あえてそうしていて。有村:でも、言葉を交わさなくても、役の上では心がつながっている感じがしたし、信頼関係は築けていると思っていました。
森田:僕も、それが全てだと思うんですよね。待ち時間の会話でお互いを知るよりも、お芝居から得られる安心感のほうが、役者としては大事だなって思うから。