2022年1月30日 19:10
SKY-HI「非常に危なかった…」 「THE FIRST」成功の裏にあった苦悩を告白
リスクへの耐性は、HIP HOPを愛してきたことで身についていったのかもしれない。
「コンプレックスや劣等感はたくさんあるんです。でも、HIP HOPは、自分に欠けているものを武器にしてしまえるカルチャー。HIP HOPの精神性に助けられ、20代前半までには、自分が持つネガティビティをポジティブに消化できたと思います」
それまでの自分とは違う環境に身を置くことで、すぐに、少なくとも立場や肩書は違う自分になれるとSKY-HIさんは説く。
「シンプルに言えば、働く人が習い事を始めれば“生徒”になるわけですし、何かのコミュニティに入って、信頼できる年上の友達ができれば妹的な立場になれるじゃないですか。何でも始めてしまえば、新しい自分というのは案外簡単に見つかると思うんですよ。僕自身が、起業して社長になり、グループのプロデューサーという肩書を得たという意味では、新しい自分を見つけたと言えますし、受ける評価も今までと変わって新鮮ですし、楽しいですね。ただ、新しい肩書を得たからといって、0100で自分自身が変わるわけはなく、それまで培ってきた人格は変わりません。
抱えている不満や鬱屈とした気持ちを栄養にして初めて、自分を輝かせ、人生を好転させられるところに、僕は美しさを感じます」