くらし情報『『ピンドラ』幾原監督「繊細な部分と同時に鈍感力が必要」 痛恨の会社員時代を振り返る』

2022年5月21日 20:10

『ピンドラ』幾原監督「繊細な部分と同時に鈍感力が必要」 痛恨の会社員時代を振り返る

を見られなきゃいけないけど、全然ダメでした。

――29歳のころに『美少女戦士セーラームーンR』のシリーズディレクターを担当しています。客観的に見ると、異例の早さですが…。

幾原:当時の東映は今よりも年功序列的だったので、そこから見るとかなり若くはあったけれど、たまたま運がよかったんだと思っています。当時を思い出すと「痛恨」という言葉ばかりが浮かびます。

――であれば、当時のお仕事を見返したりはしない?

幾原:当時に限らず、なるべく見ないほうがいいかな、忘れたほうがいいと思っています。この仕事は、繊細な部分と同時に鈍感力が必要。受けたダメージを覚えていると動けなくなっちゃう。
忘れやすいから、あんなに嫌な目にあってもまたやれるところがありますね。熱せられたヤカンを素手で持つ熱さを毎回忘れているんです。

――ダメージというのは…?

幾原:「ルーティンワークでやらない」と決めた時点で、ある種のダメージは確定してるんだよね。ルーティンワークとは、ある程度しっかりしている組織には当然ある、先人たちが長い時間をかけて作ったルールなんですよね。でも、そのルール内では、自分が考えている作品はできないし、はみ出したところに「何か」

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