2022年6月13日 20:10
恐竜のリアルな描写にも注目! 新人恐竜飼育員の奮闘を描いたコミック
トリケラトプスが、猫みたいに香箱座りをするエピソードが1巻に出てくるのですが、藤原先生の小ネタから物語が広がることもあります」
恐竜園をなんとか盛り返そうと飼育員たちが奮闘する、お仕事モノとしても読み応えがある。花形恐竜でありながら、角が折れて“傷物”扱いされているトリケラトプスが売られるピンチを凌いだり、群れに馴染めないトロオドンの赤ちゃんを親代わりに育てたり。恐竜好きが高じて飼育員になったすずめは、その都度壁にぶつかり、好きという気持ちだけでは務まらないことも学んでいく。
「僕はマンガ家としての下積みが長く、好きだけじゃ務まらないというのは、すずめとともに10年前の自分にも釘を刺している言葉なんです」
恐竜好きが楽しめるのはもちろん、恐竜に興味がない人が読んでも面白いと思ってもらえるマンガを目指しているという木下さん。
「僕は、復元された恐竜の絵や模型よりも、骨を見て想像するのが好きなんです。どれだけリアルに描いても、本当のことはわからないし、だから想像するのをやめられない。それが恐竜の魅力なのだと思います」
『ディノサン』2経営難の恐竜園で新人研修をする、須磨すずめ。