2022年6月18日 18:40
初音ミクがブームの火付け役に!? 識者が語る“絵師”の変遷と未来
「『絵師100人展』にも出てもらっていますが、初音ミクのキャラクターデザインを手がけたKEIさんは代表的な存在だと思います。ただ、誰か一人のクリエイターがこの文化を牽引しているのではなく、一人一人の力が合わさって、この盛り上がりを作っていった気がします。例えば、初音ミクを見て自分も描いてみたいという人たちが真似して描き、それをpixivなどに上げる。SNSの普及により、気軽に発信することができるようになったのも、今のムーブメントを作っている大きな要因ですね」
優れた作品に国境はない。まさにボーダレス!
毎年、GW時期に開催される「絵師100人展」の立ち上げから参加し、絵師の活動を追い続けてきた石坂さんが、いま注目している絵師は誰なのだろうか。
「まずは、藤ちょこさん。彼女の絵を見たら、世代・性別問わず、“美しい”“楽しい”と感じる。平面の絵だと思わせない奥行きのある世界を描き、卓越した表現力を感じます。
2人目は高野音彦さん。長年活躍されている方で、神秘的かつ不思議な情景を描かれるのが特長。物語の一瞬を写真で切り取ったような場面を描かれる荻poteさんも他の作家さんにはない独自性を有していて注目です」