くらし情報『物価は高騰しているのに賃金は下降…いまの日本に必要なのは“稼ぐ力”?』

2022年7月23日 18:30

物価は高騰しているのに賃金は下降…いまの日本に必要なのは“稼ぐ力”?

欧米諸国が利上げできたのは、リーマンショック後の世界的不景気を経ても、賃金は上昇してきたからです。38の先進国が加盟するOECDの1997年~2018年の実質賃金の推移を表すグラフを見ると、どの国も右肩上がりなのに対して、日本だけがゼロラインよりも下で、ゆるやかに下降。日本は物価が高騰しているにもかかわらず、賃金が下がっているのです。今では日本の平均賃金は、アメリカの約半分。日本の賃金は、OECD平均よりも下回っており、GDP世界3位の経済大国とは到底思えない状況です。

日本はサービスが充実していてモノが安く手に入るので、賃金が上がらなくても暮らしはなんとか成り立っているように見えますが、いつ崩れてもおかしくない状態だという危機感をぜひ共有していただきたいと思います。政府は物価高に対して、ガソリン代を補助していますが、一時凌ぎの補助で乗り越えられる問題ではありません。日本は稼ぐ力を持たなければならず、それには、デジタルや新エネルギーなど新規事業への投資が必要です。
また、グローバルな人材の育成も行わないと、新しい産業は生まれないと思います。
物価は高騰しているのに賃金は下降…いまの日本に必要なのは“稼ぐ力”?


堀 潤ジャーナリスト。市民ニュースサイト「8bitNews」

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