2022年9月2日 19:30
今井美樹「走れるうちは走ったほうがいい」ネガティブな気持ちに囚われない生き方
紅花に限ったことではありませんが、継続しているものというのは、ただ漫然と続いてきたわけではなく、いろんな人が陰になり日向になって努力をしてきたから。そのためには、たくさんの方の愛情と労力が必要なんだと感じました。今回のように映画という形にしてもらうことによって、いまの私たちだけでなく、後世にもきちんと伝えられるのはよかったなと思います。
―そのなかでも、印象に残っていることはありましたか?
今井さんそれはもう、全部です!本当に初めてのことばかりだったので。ただ、これだけ手がかかることなんだというのは驚きました。実際、作っている方も「じゃじゃ馬娘みたいで扱いづらい」と言っているほどですから。でも、やっぱり色が素晴らしいので、手塩にかけて育てていくのにふさわしいというか、憑りつかれてしまうんでしょうね。そういうものに出会った人の苦悩と幸せというのは、そこに向き合った人にしかわからないものだと思います。
傷だらけになりながら生産している人たちのすごさがなかなか一般の人たちに伝わらないのは切ないですが、紅花を使った製品から別のストーリーが生まれ、毛細血管が広がっていくようにいろんな時代と場所に恩恵が広がっていくのを感じました。