2022年9月8日 18:00
制作のプロセスは正反対!? 蓮沼執太×塩塚モエカが明かす、癒しの音楽の作り方
街中で鳴っている日常の音や、友達との会話で心が休まるタイプなんです。
塩塚:私が思う癒しの音は、アタックが弱くて、リリース(音の消え際)がモワ~ッて長いもの。
蓮沼:音を波形にすると、徐々に波が大きくなっていく曲ですね。
塩塚:そういう音楽を聴いていると気持ちがスッと落ち着いて集中できるんです。最近お気に入りの一枚は、オーストラリアのオーレン・アンバーチというミュージシャンの『Grapes from the Estate』。あまりにも心地よくてつい寝ちゃいます。
蓮沼:木々が生い茂ったジャケット写真にも癒されるよね。
――蓮沼執太フィルに塩塚さんを迎えた「HOLIDAY」は、声のハーモニーがとても美しいと感じました。
これはどのように制作していったのでしょうか?
蓮沼:もともと僕が羊文学のファンでもあったので、塩塚さんのボーカルが伸び伸びと活きる曲にしたいと思って作りました。その時に初めてご一緒したから、初めましてならではの新鮮さも出せたらいいなと。塩塚:羊文学で歌う時よりリズム感が複雑で難しく、実はレコーディング中も何度か頭が混乱してしまって…。フィルのグルーヴを掴んで、みんなの音の一部になれるようにと心がけて歌いました。