2022年10月1日 18:00
「100億円集めて…」世界注目の美術家・長坂真護が“廃棄物アート”をつくる衝撃の理由
それを僕が必ずやるので、どうか応援してください。
美しい湿地帯に廃棄物が…
《真実の湖Ⅱ》について解説する長坂さん
まずは、本展のメインビジュアルにもなっている《真実の湖Ⅱ》について、長坂さんの解説をご紹介。
長坂さんスラムを知るきっかけとなったアグボグブロシーの大地、そこをはじめて訪れたときの思いを表現した作品です。真ん中にいるのはアビドゥーという男の子。実際、このスラム街はもともと美しい湿地帯で、湖があり野鳥がいるような場所でした。そこに16年間、毎年のように60万トンの違法廃棄物が置かれるようになった。ゲーム機のコントローラーやテープ、パソコンなど、もしかしたら僕やみなさんが使ったものがスラムにあるかもしれない。先進国のゴミが堆積しているのに、それでもなお、この純真無垢な男の子はスラムの中で笑顔を咲かせている。
この笑顔を表現したかった。ここから僕の画家としての人生が大きく変わったのです。
コロナ前につくられた“ワクチン”作品
《世界平和のワクチン》について解説する長坂さん
続いてご紹介するのは、《世界平和のワクチン》。2018年に生み出された作品です。
本作について、長坂さんは次のように述べています。