2022年10月25日 19:00
不気味な熱を感じて! 岡本太郎の生涯に迫る、過去最大規模の展覧会が開催
1951年に出合った縄文式土器をはじめ、日本各地に残る神事など現地調査を実施し洞察。民族学から日本文化の新しい価値を提唱。この見聞が《太陽の塔》へと繋がってゆく。
左・岡本太郎《イザイホー》(沖縄県久高島)1966年12月26‐27日撮影川崎市岡本太郎美術館蔵
右・岡本太郎《縄文土器》1956年3月5日撮影(東京国立博物館)川崎市岡本太郎美術館蔵
大衆芸術への眼差し
芸術とは生活そのもの。そう考える太郎の表現は画廊や美術館を飛び出し、壁画や屋外彫刻などパブリックアートから、時計や植木鉢、生活用品にまで広がった。
左・岡本太郎《光る彫刻》1967年川崎市岡本太郎美術館蔵
右・岡本太郎《犬の植木鉢》1955年川崎市岡本太郎美術館蔵
ふたつの太陽
1970年の大阪万博。そのテーマ館として太郎が手掛けた《太陽の塔》は、生命の根源的エネルギーの象徴。これと並行して描かれたのが現在、渋谷駅に設置されている巨大壁画《明日の神話》。太郎が残したドローイングや資料とともにこの2作品の意味を紹介する。
上・【参考図版】岡本太郎《太陽の塔》1970年(万博記念公園)
下・岡本太郎《明日の神話》1968年川崎市岡本太郎美術館蔵
『展覧会 岡本太郎』東京都美術館東京都台東区上野公園8‐36開催中~12月28日(水)