2022年10月23日 09:00
奇跡の空間…! オール「国宝」の展示室に圧倒される史上初の展覧会
10月30日までの限定公開なので、お好きな方はお急ぎください。
絵画のジャンルでは、今後も展示替えで狩野永徳や岩佐又兵衛の有名な屛風が登場します。
奇跡の書跡と刀剣も…!
国宝《古今和歌集(元永本)上帖》平安時代12世紀
また、書跡のコーナーも見逃せません。平安時代の優れた能書家の小野道風や藤原行成の美しい書が展示されています。
現存最古の《古今和歌集(元永本)上帖》も必見作。当時の装幀のまま完本として残っているのは本作品のみで、これまで尾張徳川家や加賀前田家などの錚々たる方々が所有し、最後は三井家からトーハクに寄贈されました。
本作品は、文字だけでなく紙もすごいです。料紙の表には、雲母摺り(きらずり)と呼ばれる技法で美しい文様が施され、裏面には金や銀の箔が散り、とにかく豪華。
平安時代から令和の現代まで、これだけの美しい状態で残っていることも奇跡だと思います。
特別展『国宝東京国立博物館のすべて』展示風景
さらに、「国宝刀剣の間」も見どころのひとつ。トーハクが所蔵する19件の刀剣が集結するというのも史上初の試み。しかも通期展示なので、本展開催中にいつ訪れても貴重な刀剣を見ることができます。