2022年11月14日 21:40
韓国、タイ、台湾も…“アジアホラー”がアツい! 大島育宙オススメ4作品
『呪詛』は配信でNetflixとタッグを組むという新しい方法に挑戦し、『哭悲/THE SADNESS』はカナダ出身の監督が制作。『返校 言葉が消えた日』は日本文化好きの監督が台湾の“白色テロ時代”を歴史エンタメホラーとして昇華しています。それぞれ毛色は違いますが、どれも国を挙げて映画制作を頑張ったおかげで生まれたと思うと羨ましい話ですね」
そんな中、大島さんが“今年のベストアジアホラー”だと語るのは『女神の継承』。タイのホラー映画にたびたび登場する、タイ東北部にあるイサーン地方を舞台にした物語だ。
「年間20~30本ほどしか映画を制作しない時期もあったタイでは、作品数が少ない分、一つずつ丁寧に作り上げている印象があります。なかでも怪奇映画には特に力を入れていて、2000年代頃からおもしろいホラー映画が連続的に発表されていました。そのため、タイのホラー映画ブームは今に始まったものではないといえるかもしれません。今回の『女神の継承』は『哭声/コクソン』で知られるナ・ホンジン監督が手がけているのですが、映画を世界へ届けるためのノウハウがある韓国の映画制作チームが参加したこともあって、よりいっそう海外から注目されやすかったのかなと思います」