新年に絶対見たい! おめでたい気分をガッツリ味わえる「縁起物づくし」の展覧会
なぜ、猫がおめでたいのでしょう?
藤原さんによると、中国語で長寿を意味する言葉と猫の発音が近いので、「猫は長寿を願う生き物」として捉えられていたそうです。
吉祥クイズ3:なぜ「松」はおめでたい?
国宝《雪松図屏風》 円山応挙筆18世紀 三井記念美術館
同じく第2章に、本展のハイライト、円山応挙作の国宝《雪松図屏風》があります。この「松」もおめでたモチーフのひとつ。なぜ、縁起が良いのか、ご存じですか?
松は、四季を通じて緑の葉が茂っていることから、永久で不変、つまり長生きの象徴として捉えられています。
きらびやかな金が使われ、目にも鮮やかな本作品には、松が大きく描かれ、まさに「おめでたい」の極地。藤原さんは、この絵の作者である円山応挙が「空間そのものを縁起の良いものに変える、ということも意識して制作したのかもしれない」と話していました。
吉祥クイズ4:なぜ「ライチ」はおめでたい?
『国宝 雪松図と吉祥づくし』展示風景
先ほどご紹介した「猫」のほかに、もうひとつ、中国由来のユニークな吉祥モチーフをピックアップ。それが、「ライチ」です。本展でも、ライチが描かれた掛け軸が展示されています。