新年に絶対見たい! おめでたい気分をガッツリ味わえる「縁起物づくし」の展覧会
甘くてジューシーな白い果肉のライチ、なぜおめでたいのでしょう?
ライチは、虫害を受けず、樹齢100年以上の老木も実を結ぶという言い伝えから、長寿のイメージがあるとのこと。また、ライチを意味する中国語「茘枝」が「立子」の発音と似ているため、子孫繁栄の意味も重なるそうです。
吉祥クイズ5:なぜ「キジ」はおめでたい?
『国宝 雪松図と吉祥づくし』展示風景
第3章「瑞鳥(ずいちょう)のすがた」では、おめでたいイメージのある鳥をモチーフにした作品が登場。鶴や鳳凰などが表された美術工芸品が展示されています。
では、最後の吉祥クイズです。瑞鳥のなかには、キジ(雉)も含まれています。なぜキジがおめでたいのか、わかりますか?
キジは、古くは古事記や日本書紀、万葉集にも出てくる鳥で、別名は「妻恋鳥」。夫婦円満のイメージがあるため、縁起物となりました。
ほかにも、キジには「焼け野の雉(きぎす)」という言葉もあります。親のキジは野を焼かれたとき、火の中にいるひな鳥を救い出そうとして、自分が焼かれても子どもを守るということから、「子思いの鳥」というイメージもあるそうです。
ちなみに、キジは日本国産の鳥で、日本の「国鳥」