2022年12月29日 22:00
タイの自由な空気に自然と心が軽くなる! 旅心をくすぐるコミック『タイのひとびと』
海外旅行が復活しつつあるなか、旅心をくすぐる作品が登場した。イラストレーターの小林眞理子さんは当初、年1回ペースで“普通に”旅行をしていたが、デジタル環境が整うにつれiPadを手にノマドワークをしながら、タイ各地を転々とするように。本作『タイのひとびと』には、そんな旅で見聞きしたエピソードが詰まっている。
おおらかな日常に溶け込み、暮らすように旅するタイ。
「本当は、タイで経験したことをネタに『すべらない話』がしたかったんです。だけどそれは話術の巧みな芸人さんだからできることで、自分が一番うまく人に伝えられる手段は何だろうと考え、イラストの仕事の合間にマンガを描き始めました」
もっと言うと、こうした土産話をすると、タイをよく知らない人はすぐに「お腹を壊しそう」とか「街がきれいじゃなさそう」などネガティブなイメージを持ちがちだと実感。街並みや出会った人々を得意な絵でしっかり表現することで、誤解が解けるのではという期待もあった。本作が一般的な旅行エッセイと異なるのは、暮らすように旅を楽しんでいること。
有名な観光地が出てくるわけではなく、地元の人しかいないようなローカル食堂に行ったり、宿の近くの公園をジョギングしたりして遭遇する些細な出来事がほとんど。