江原啓之「答えは富士山にある」 混迷の時代を生き抜くためのヒントを伝授
時代の転換点に立ち、対峙するのは今、ここにある数々の課題。どうしたら時代の大きな波に翻弄されず自らで舵取りしながら、運を切り拓いて生きていけるのか。その答えは、今回、江原啓之さんが訪れた富士山を望む場所が教えてくれました。
混迷の時代をどうすれば生き抜いていけるか。その答えが富士山にあると私は感じています。富士山が、人のあるべき姿を示しているからです。それがどういう姿なのかをお話しする前に、まずお尋ねしましょう。あなたにとって富士山はどのようなお山でしょうか?もしかすると、「日本一高く、登りたい山」と答える方がいるかもしれません。
今や富士登山はブームと言えるほど人気です。しかし観光やスポーツとして登山するのは、富士山に対してとても失礼なことだと私は思っています。なぜなら富士山は信仰のお山、富士山そのものがご神体だからです。ご神体と聞けば、不謹慎な気持ちで安易に登ってはいけないと思うでしょう。
富士山はユネスコの世界文化遺産に登録されています。注目すべきは、自然環境を対象にした自然遺産ではなく文化遺産であることです。登録名称は「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」。つまり富士山が日本人にとって信仰の対象とされてきたことから世界遺産となったのです。