『星降る夜に』で共演! 吉高由里子×北村匠海「こうやって劇的に始まる恋愛もいいなぁ」
北村:一星は初めての出会いで鈴に「ばーか」とか悪態をつきつつも実は惹かれていて、その真っすぐな思いは再会した後も変わらずにある。だからこそ小学生の男の子みたいに好きな女の子にちょっかいを出したりしちゃうんですよね…。
吉高:監督も言ってたけど、一星は幼さが残ってるキャラクターなんだよね(笑)。
――一星は生まれつき音のない世界を生きる青年で、鈴とは10歳の年齢差がある役柄です。そうした二人の背景や関係は惹かれる気持ちに影響を及ぼすのでしょうか。
北村:「二人は正反対である」という価値観を鈴は持っていなくて関係なく接してくれる。だから一星は一緒にいて過ごしやすいと感じているんだろうなと思います。一星がなぜ底抜けに明るい性格なのかといったバックボーンも話が進む中で徐々に描かれていきます。
吉高:鈴は一星にただ人として興味があって、一緒にいると楽しいし面白いから好きになったんだと思う。
北村:このドラマは、聴者とろう者を線引きして境界を際立たせるものではなくて。一星がろう者であることを特別視せず登場人物がフラットに描かれています。その「壁のなさ」は、鈴の価値観にも通じるものです。