「金融リテラシーって何!?」お金の教科書Vol.14 #リアルボイス
はないも同然だろうなぁ…。
宮﨑:好美さんは、これまで金融教育を受けたことはありますか?
好美:学校でも職場でも、思い当たるものはないですね。
宮﨑:金融教育は、この社会で生きていくのに欠かせない「生きる力」を育むためのものなんです。
好美:「生きる力」、ですか。受けた覚えのない私みたいな人は、その点で弱いということ?
宮﨑:これまで金融トラブルに遭ったご経験は?
好美:幸い、消費者ローンを利用したこともないですし、契約トラブルに遭ったこともないです。
宮﨑:それはきっと、生きていく中でお金に関する知識が身についているからですね。でも、昨年4月から成年年齢が18歳に引き下げられ、クレジットカードをつくる、ローンを組むといった際の親の同意が不要になりました。つまり、「未成年者だから」と守られてきたことも、自分の責任になるということなんです。
好美:自分が18歳の頃を振り返ると、何も考えてなかったなぁ。宮﨑:キャッシュレス決済など、新しい金融サービスの広がりは、生活を便利にする一方で、「見えないお金」が増え、支払った感覚が薄くなり使いすぎてしまうおそれがあります。
好美:確かに、今月自分がいくら使ったかは、クレジットカードの明細以外では把握しにくいですね。