くらし情報『『別れる決心』パク・チャヌク監督「普段から翻訳という行為にとても関心がある」』

『別れる決心』パク・チャヌク監督「普段から翻訳という行為にとても関心がある」

世界の映画賞で30部門以上を受賞し、韓国国内でも公開されるやいなや社会現象ともいえるブームを巻き起こしている映画『別れる決心』。監督を務めたパク・チャヌクが『お嬢さん』公開時以来の5年10か月ぶりに来日。事件を追う刑事へジュンと、被害者の妻で、容疑者でもあるソレが惹かれ合う、大人のサスペンス・ラブストーリーを生み出したその理由を聞いた。

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『別れる決心』パク・チャヌク監督「普段から翻訳という行為にとても関心がある」


主人公の中国人ソレは、歴史ドラマで学んだぎこちない韓国語で、もう一人の主人公であるへジュンと会話をする。時に二人の言葉はアプリを通じ翻訳され、AI音声が再生するその乾いた声が印象に残る。

「私は2つ以上の言語が共存するという状況が好きみたいです。映画祭やプロモーションで外国へ来たり、映画を国外で撮影する時に通訳をしてもらう機会がありますが、普段から翻訳という行為にとても関心があります。
訳がうまくいかなければもどかしさを感じるし、逆の場合はすごくスッキリする。意思の疎通という問題において、対極を端的に示す可能性があるものですよね」

俳優の豊かな感情表現から遅れて、無味乾燥としたAI音声が言葉を話すシーンは、コミュニケーションにおける核心的なテーマを表出させているとパク監督は言う。

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