国家権力が潰した天才プログラマーの真実…「この問題は今にも通じている」日本映画界の新鋭が語る危機感
ただ、それを怖がっていても仕方がないので、いままで以上に突き進みたいです。
不条理や理不尽があるなかでどう生きていくべきなのかということはずっと考えていることですが、この作品のように絶望的な場所に行ったからこそ見えた光はあると思っています。これからもそういう部分は表現していきたいですし、映画で世界や社会を動かしたいと思っています。
―最後に、ananweb読者に向けて見どころをお願いします。
監督おそらくほとんどの方がこの事件を知らないと思うので、まずは知っていただく機会にしていただきたいです。それと同時に、映画を通していまを見つめていただけると、よりよい社会になると信じています。すべてが地続きだと思うので、自分たちとは関係ない出来事ではないということも伝わったらうれしいです。
諦めずに戦い続ける姿に心が動かされる
決して過去の話ではなく、現在にも通じている問題について突きつけられる本作。
金子勇という一人の天才の生きざまから多くのことを学ぶだけでなく、時を越えて届くメッセージを受け止めた私たちがこの先の未来をどう変えていけるのかについても考えさせられる1本です。取材、文・志村昌美
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作品情報
『Winny』
3月10日(金)