モグライダー「改めて、ちゃんと漫才師を目指そうと思った」 ブレイクまでの道のり
と(笑)。あの状況自体がボケでしかなかった。でも、いったん0年目に戻って、初めて標準語でネタをやるとか、何でもやってみようという感じでした。
――長らくテレビの露出はほとんどなかったことで、卑屈になったりはしませんでしたか?
ともしげ:芝くんは真っ当な人だからなかったと思うけど、僕は、売れない時代が長すぎて拗らせて、妬み嫉みがありましたね。悪口言ったり、人の失敗を見て笑ったり…。ウエストランドの井口くんの悪口が面白くて、一緒にいてうつっちゃったのもあるんですけど。
芝:僕の場合、ライブにしか出てなくて、どんどん感覚が麻痺していったというか。ライブでウケるかウケないかだけの世界の中で、ウケてるってことは、合ってるんだろうと。
でも、続けていくと物足りなくなって、個性を尖らせていかないとって感じでしたね。
ともしげ:コンビ名は、僕がなんとなくつけちゃったんですけど、“モグラ=地下”を爆走するみたいな意味になっちゃって…。――なんとなくつけたんですか?
ともしげ:芝くんが動物の名前を何個か持ってきて、この中から選んでくれって言われて選んだのがモグラ。僕が造語にしたかったのと、戦隊ものが好きなんで、モグライダー。