永瀬正敏「いまだにデビュー作を最後まで観れない」役者を40年間続けられた理由
居場所を見失い、葛藤に押しつぶされそうになったときこそ、過去ではなくいまの自分自身と向き合えば、その先に待ち受ける新たな希望と出会えるのだと教えてくれる1本です。
写真・幸喜ひかり(永瀬正敏)取材、文・志村昌美
スタイリスト・渡邉康裕ヘアメイク・勇見勝彦(THYMON Inc.)
コート¥433,400、シャツ¥173,800、パンツ¥323,400YOHJI YAMAMOTO(ヨウジヤマモトプレスルーム/03-5463-1500)、他スタイリスト私物
ストーリー
1979年、19歳の不良少年5人によって結成されたパンクバンド「ガンズ」。デビューするやいなや、社会現象を巻き起こす。しかし、人気絶頂のなか、メンバーのハルが傷害事件を起こして活動休止となってしまう。
それから30数年が経ち、妻子と別れてひとり暮らしをするギタリストのイチ。そんな彼のもとに、リーダーだったアニマルから連絡が入る。そして、アニマルの不純な動機をきっかけに、イチが中心となって再結成へと動き出す。ところが、いざリハーサルを始めると、ハンドとしての思考や成長にズレが生じ、メンバーたちの間にも音にも不協和音が出始めるのだった……。