2022年6月18日、千葉県千葉市にある幕張メッセにて、ワンマンライブを行ったバンド『ゲスの極み乙女。』。ライブ後、同バンドが改名することを発表し、話題となりました。【改名します!!!!】 ゲスの極み乙女。は ゲスの極み乙女 に改名しました!! 今後ともよろしくお願い致します! #ゲスの極み乙女 pic.twitter.com/HOFdlQC8C7 — ゲスの極み乙女 (@gesu_otome) June 18, 2022 改名後のバンド名は『ゲスの極み乙女』。バンド名の最後に付いていた、句点をなくしたのです。改名発表後、ネットからはさまざまな疑問の声が上がりました。・あまり大きな変化じゃないけど、何か意味があるのかな?・なんで?どうして?『。』が付いているの、結構好きだったんだけどな。・ライブの演出的に、バンド解散などの重大発表があるのではとドキドキしていました。改名でよかった!同月に行われた、同バンドの10周年を記念する公演タイトルは『解体』。ライブ開催前に、タイトルを見たファンの間からは「もしかして、バンドを解散するの?」など、不安な声が一部で上がっていました。川谷絵音が発表!『。』を取った理由は?ファンからの多くの疑問を受け、同バンドのボーカルを務める川谷絵音(かわたに・えのん)さんが、自身のTwitterを更新。バンド名から句点を取り除いた理由を説明しました。「ゲスの極み乙女。」から「。」を取るのは、終わりが来ないようにって意味があります。これからもずっとバンドが続いていくってことね。よろしく!!— enon kawatani (@indigolaEnd) June 18, 2022 『。』を取り除いたのは、「終わりが来ないように」という意味が込められているとのこと。川谷さんの投稿に、多くのファンが胸をなでおろしたことでしょう。新しくなった『ゲスの極み乙女』は、同年11月にワンマンツアー『文化再考』の開催も発表しています。これからの『ゲスの極み乙女』の活動にも、注目が集まりそうです。[文・構成/grape編集部]
2022年06月19日エリアの会場内の終演後の様子(読者提供)2021年12月31日をもって閉店したビジュアル系バンドの聖地と呼ばれたライブハウス『高田馬場AREA』(以下、エリア)。「エリアが入っている建物が老朽化し、建て替えを余儀なくされたことが理由のようです」(ビジュアル系バンドに詳しいライター、以下同)閉店からもうすぐ半年。ライブハウスのあった建物は白い防音壁に覆われ、取り壊し工事が進んでいた。かつて街に多くいたバンギャ(ビジュアル系が好きな女性たちこと)もバンドマンたちもその姿はどこにもなかった。「今年は『DIR EN GREY』や『MUCC』ら人気バンドが結成25周年を迎え、盛り上がっています。実はエリアも今年5月で25周年を迎えるはずだったんです。そんな記念すべき年になるはずだったんですけどね……」そう前出のライターも肩をおとす。「先月15日に逝去した元『La’cryma Christi』でギタリスト・KOJIさん(享年49歳)とユニットを組んでいた『ALICE IN ENSWEAR』のボーカルMICHIさん(元MASUCERA)も“エリアのステージに立つのが夢だった”と以前にツイートしています。活躍しているバンドマンたちの夢の出発点でもあり、活躍を期待する場でもあったライブハウスでした」90年代後半『MALICE MIZER』や『SHAZNA』らに影響を受けて多くのファンとバンドマンに愛されたエリア。その軌跡を振り返ってみるーー。エリアは1997年にオープン。映画館だった場所をライブハウスに再利用して誕生した。スタンディングで400人ほどを収容でき、「中箱」と言われる規模。特にビジュアル系の若手バンドの登竜門的な存在だった。「都内の他のライブハウスと比べてもビジュアル系バンドが数多く出演していたこともあり、バンギャにとって憧れの箱、聖地でした」“ビジュアル系バンドの聖地”といえば『X JAPAN』や『LUNA SEA』らが出演していたライブハウス『目黒鹿鳴館』もある。「1990年代前半に鹿鳴館に出演していた『MALICE MIZER』や『SHAZNA』『La’cryma Christi』らのバンドはビジュアル系バンドブームの走りとして、そのシーンを牽引してきました。それらのバンドが活躍し、有名になると次の世代が彼らを目標にするようになりました。1990年代後半には彼らに感銘を受けた若者たちがバンドを組み、ライブをするようになった。その中心となったライブハウスがエリアでした」バンドマンと“西友のスーパー”昨年末の紅白歌合戦に出演したギタリストの『MIYAVI』もバンド活動をしていた10代のころはエリアのステージの常連だった。他にも『the GazettE』『NIGHTMARE』『SID』といった世界各国にファンがいるベテランのビジュアル系バンドも、若手のころはたびたびエリアに出演。昨年、不倫問題が報道された『ゴールデンボンバー』も若手のころはたびたびエリアに出演した。メジャーシーンで活躍するバンドが次々と輩出されていき、2000年代前半にはその噂は全国に知れ渡り、エリアは『聖地』と呼ばれるまでに成長したのだ。だがその一方で意外な一面も。かつてエリアで活躍するビジュアル系バンドのスタッフをしていた高橋恵さん(仮名・40歳)は「独特の世界観を持つビジュアル系バンドが活躍するライブ会場がスーパーの西友の地下にあることも妙な組み合わせですよね。暮らしに欠かせないスーパーと妖艶な世界が隣り合っているのはなかなか面白いです」と明かす。西友の売り場でファンとバンドマンがバッティングする、なんてことも珍しくはなかった。「ステージ上ではお化粧もバッチリ、派手な衣装を着て演奏をしているバンドマンがお惣菜を持ってスーパーから出てくるところにファンが遭遇することも日常茶飯事。バンドの世界観を壊してしまう、なんてことを気にしたメンバーから買い物を頼まれたことがありましたね(笑)」(高橋さん)日常と非日常が同居するライブハウスの存在は全国のバンギャたちの憧れの箱だった。ビジュアル系バンドやバンギャらを取り上げた漫画を数多く執筆している漫画家の蟹めんまさんもその一人だ。「私は関西の出身ですが、エリアの存在は知っていました。ビジュアル系中心のライブハウスで聖地、いつか行ってみたいと願っていた場所でした」 その後、蟹さんは23歳で上京。仕事の関係で一時はライブから離れていたこともあったそうで、念願のエリアを訪れたのは26歳のときという。その後はたびたびエリアでのライブに通うようになったことを明かす。ラストライブに「胸がいっぱい」そんなエリアの最後の日は2021年12月31~2021年元旦にかけて行われた。午後1時から始まる第1部を皮切りに、19時〜24時、25時〜28時までの3部制。合計14バンドがエリアの最終日を飾った。前出の蟹さんも高橋さんもカウントダウンを終え、明けて2022年1月1日未明に行われた最後となる第3部に入場した。2人にその様子を尋ねた。「普段のライブですと目当てのバンドのTシャツを着ているファンが多いんですが、その日はエリアのオリジナルのTシャツを着ている人も多かったですね。エリアの最後を粛々と見守るバンギャも少なくありませんでした」(前出・蟹さん)第3部には『有吉反省会』(日テレ系・土曜・23:30〜)にも出演していた『ダウト』や『エリアの主』とも呼ばれていた『ウミユリ』のボーカルHitomiさんら5バンドが出演。深夜だというのに会場は大盛り上がり、アーティストもファンも全力で楽しんでいた。「エリアの客席部分は三層構造になっているんですが、フロアの最後尾までみんなノリノリでした。最後にHitomiさんが“本当にここが大好きでした“と絶叫した時に涙が出ました。ああ、これで本当に終わりなんだな、ってそこでようやく終わるという現実を突きつけられました。また、その後、3部の出演バンドのボーカルたちがもう一度ステージに出てきたのですが、『ダウト』のボーカル、幸樹さんが“このエリアがなくなってもエリアバンドに代わりはない。僕にとってのエリアの思い出があるように君たち自身もエリアの思い出があると思うので、その君たちだけのエリアの思い出を大事に生きてもらえたら、と思います “という言葉も印象的でした。その言葉で私が手伝っていたバンドのこと、エリアで解散ライブをして、終演後メンバーとともにしんみりしたことを思い出しました。いろんな思い出が蘇ってきてもう胸がいっぱいで……」(前出・高橋さん)午前6時過ぎに終演を迎え、出演者がステージを去ってもなお、会場からはアンコールを求める拍手が鳴り止まなかった。その時間にも関わらず会場には多くの観客が残り、名残惜しそうに過ごしていた。「終演後、多くのファンは思い出のある場所を撮影していました。本来、会場内での撮影は禁止ですが最終日だからかエリアのスタッフさんも目をつぶってくれたようです」(蟹さん、以下同)さらに入り口付近でも外観を撮影するため、多くのファンが集まっていた。「エリアはほかのライブハウスと比べてもお客さんと一線を引いており、馴れ合うことはない箱でした。例えば出待ちにしても、基本はどこのライブハウスでも禁止なんですが、エリアは特に徹底しており、終演後は会場周辺に溜まれないのはもちろん、建物の前に居ることすらできないので、終演後エリアを出たら小走りで離れるのが恒例行事。スタッフさんはこまめに声をかけていました」それは住宅街と隣接する商店街という立地も関係していたとみられる。周辺からの苦情が増えれば営業ができなくなってしまう恐れもあったからだ。「エリアといえばこの終演後のスタッフの声かけも有名でした」最後の日も終演後にスタッフが周辺で注意をして回ることを期待していたという蟹さん。しかし、その期待は裏切られることになる。バンドがブレイクする瞬間に立ち会える場所「全然注意されなくて……。会場前にできた人だかりを、スタッフさんは優しく見守られていました。“本当に終わりなんだ“ということを実感させられて、私はそうした状況が感慨深くてうるっと来ましたね。閉店するんだな、と」(蟹さん)しかし最終日の閉店した後に投稿されたTwitterには《お店を出られましたら立ち止まらずご移動をお願い致します》といつものフレーズが書かれていたのだ。「その一言にエリアらしさを感じました」と笑う蟹さんだが、どこか寂しそうだった。蟹さんがこれまで発表してきた作品の中にもエリアは数多く登場してきた。印象に残っているエピソードを尋ねると……。「バンドがブレイクする瞬間に立ち会えたことです」エリアの会場は三層構造。ときどきステージから離れた一番上の三段目の客席までもファンが大盛り上がりのバンドがいる。蟹さんによると、ワンマンライブではなく複数のバンドが出演する対バン形式の公演で、そこまで盛り上がっているバンドはその後どんどん有名になっていくという。「他のバンドが目当てで来た観客も大暴れ。客席じゅうがヘドバンの嵐となったステージがありました。振り回される髪の毛で窒息しそうになったほどです。どこにいても髪の毛がきて“エリアが壊れる!“と思ったのを覚えています」(前出の蟹さん、以下同)蟹さんは漠然と「このバンドは売れるだろうな」と思ったという。その時の勘は当たり、そのバンドは世界中にファンのいる中堅ビジュアル系バンドの一つになっているという。そしてエリアは多くのバンギャたちの居場所でもあった。「私自身もいちばん多く訪れたのがエリアでした。エリアでのライブはなぜか特別感があり、ライブが決まると嬉しくて。応援しているバンドもいつもよりもかっこよく見える気がしていました(笑)」だが、そんな場所がなくなってしまった今、新たな『聖地』とバンドにとっての『登竜門』的なライブハウスの存在が求められている。「高田馬場がビジュアル系の聖地とバンギャから言われていたのはエリアがあったから。ジャンルが栄えるには聖地的な場所が必要なので、喪失感があります」蟹さんは今後もエリアについて作品にしていく、と意気込む。また、中にはエリアを題材にした楽曲を作ったバンドも。エリアはなくなってしまったが、作品の中でこれからも生き続けるのだ。多くの人々に愛されてきたビジュアル系の聖地、高田馬場エリア。そこに刻まれた思い出は時代が変わろうとも永遠に不滅。まぶしく輝いていた日々は記憶の中で色褪せることはない。蟹めんまさん イラストレーター。バンギャル(ビジュアル系バンドのファンの女性)やビジュアル系バンドを題材にした作品を多数執筆。著書に『バンギャルちゃんの日常』(KADOKAWA)などがある。
2022年05月15日岡崎体育の連載「体育ですけど、オンガクです」。今回のテーマは「マニピュレーター」です。「ポテト探検隊」という岡崎体育のバンドセット。これまでボーカル、ギター、ベース、ドラムの4人編成でしたが、今回のワンマンツアーから新メンバーが加入しました。それがマニピュレーターの“蛇賀(ジャガ)”さんです。マニピュレーターとは、バンドの演奏にはない、ストリングスやピアノなどの音をコンピューターで制御し、バンドの演奏に合わせてスピーカーから出してくれる方です。ジャガさんは、ステージ上にはあがらず、舞台袖でその作業をしてくれています。生バンドだけでは出せない音を加えることができるので演奏にぐっと厚みが増します。今回のツアーの曲だと「おっさん」のストリングスや「八月の冒険者」のコーラスなどはマニピュレーターさんがいたからこそできたサウンドです。しかし、たいていマニピュレーターさんはいわゆる裏方としてツアーに帯同してくださいます。では、なぜ今回は新メンバーとして参加することになったのか。それは完全な伝達不足です。「ポテト探検隊」のグッズを以前から作っていたのですが、なぜかそこには5人のポテトが描かれていました。4人組バンドのはずが、イラストレーターさんへの伝達ミスで5人描かれていた。ファンの皆さんの間でも、5人目のポテトは誰なのか?これは何かの伏線ではないか?と静かに話題を集めていました。しかし、単なる伝達不足でポテトが5人で描かれていただけでした。僕のほうでそれに気付き、ポテトの数に合わせにいった形になります。マニピュレーターさんにツアーに参加してほしかったし、ポテト5人おるし、メンバーになってもらおう、というのが今回の流れです。でも、マニピュレーションをしてくれたジャガさんが、ツアー最終日にわざわざ僕の楽屋で待っていてくれて「マニピュレーターとしてバンドの正式メンバーに参加するのが長年の夢でした。こうして夢を叶えてもらえてうれしかったです」と伝えてくださった。その言葉を聞いて、ジャガさんに正式メンバーになってもらって良かったと思いました。まだまだ、マニピュレーターという仕事は知られていないのではと思います。僕のツアーで初めて知った人や、この連載記事を読んで初めて知った人もいるかもしれない。そういう方に、ライブに欠かせない重要な仕事を一つ知ってもらえて良かったと思っています。おかざきたいいくEテレ『ヒャダ×体育のワンルームミュージック』Season3(土曜21:00~)に出演中。昨年11月に横浜アリーナで行われたライブを収録した映像商品『めっちゃめちゃおもしろライブ』が発売中。※『anan』2022年5月18日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・大矢佑奈(KIND)文・梅原加奈(by anan編集部)
2022年05月14日SOPHIA・松岡充活動再開――それは長年追いかけ、そして愛するものを失ったファンにとっては喜ばしいことだが、当人たちの道のりは、かなり苦労したようだ。「活動休止の直後から、ずっとメンバーにアプローチしたり、“会って話をしたい”と持ち掛けていました。ただ、それぞれの人生もありますから……」週刊女性の直撃にそう答えたのは、松岡充。2013年8月に活動を休止したロックバンド『SOPHIA』のボーカルだ。「当時はオリコンランキングの常連でした。松岡さんはSOPHIAの活動を休止後、同バンドのギターである豊田和貴さん、ドラムの赤松芳朋さんとともに『MICHAEL』(ミカエル)というバンドを結成。3月27日に行われたライブで、MICHAELの活動を休止して、同時に来たる10月11日に武道館でSOPHIAの復活ライブを行うことを発表しました」(音楽ライター)関係者は活動休止の背景を次のように語る。「もともとの休止理由は、松岡さんのワンマンぶりにほかのメンバーがついていけなくなったからでした。松岡さんとメンバーのギャラは、当時10倍もの差があったそうで、一部のメンバーは怒り心頭。再開に向けた話し合いもする気がないそうでした。しかし、コロナ禍でMICHAELの台所事情が苦しくなり、松岡さんは渋々メンバーに頭を下げたようなんです」活動再開、メンバーは「急に言われても」再開の裏にあった“謝罪”について、松岡に聞いてみると……。「頭を下げたというか……。僕の意思としては、休止をこれ以上、長引かせたくなくて。“もしみんながやらないとしても、1人でもやろうと思うんだけど”と伝えたんです。そうしたら“1人でやるってどういうこと?”となりまして」ファンにとっても、メンバーにとってもSOPHIAは5人のはずだ。それを“1人”とは……松岡は確かにワンマンな部分があるのかもしれない。「まずは豊田に伝えたら“俺もやる”と答えてくれて。僕がソロでやるなら、声をかけるかどうかは自由だと思いますが、“2人でやるのなら、みんなにも声をかけなきゃね”って話になったので、ほかのメンバーにも声をかけました。ただ“いやいや、そんなの急に言われても”という反応だったから、1回会って話をしました。“今どう考えているか?”“それを聞いてどう思うか?”というのを何時間もかけて話をして。その日のうちにキーボードの都と、ドラムの赤松は一緒にやることになりました」中にはこんなメンバーもいたが、「ベースの黒柳(能生)は、もう音楽をやめると言っていたと聞いていたので、(彼の活動再開は)正直諦めていたんです。でも、キーボードの都が“5人でやるのがいいと思う”と言ってくれて、アプローチして、会うことになりました。2、3時間は話をして……。難航するかと思っていたんですが、意外とすんなりいきました(笑)。黒柳はサラリーマンをやっているので“なかなか急にはできない。今の仕事も辞めて、9年前のようにSOPHIA1本でというのは、生活が変わっているから自信がない”と言うから“クロちゃんはやりたい?”と聞いたんです。すると“やりたい、松ちゃんは?”と言ってくれて。“俺もやりたいよ”と伝えて、抱きしめあいました(笑)。なので、彼は別の仕事と兼業です。“仕事をやめてくれ”とは言えないですからね」現在は「前向き」になっている5人復活が決まってからの5人の関係はというと、「メンバー全員、めちゃくちゃ喜んでいて。毎日メンバーから電話がかかってくるんです(笑)。あんなことやりたいね、こんなことやりたいねっていう話をしています。特にキーボードの都は、頑張って病から復活した後の活動休止だったので、思いが特に強い。その気持ちは僕も痛いほどわかるんです。だから、MICHAELのMCでも言ったことなんですが、それぞれが“本当に幸せな人生を送れたな”って最後に言えるように。僕らも50歳なので、この先どのくらい生きられるかもわからないから(笑)。メンバー全員が悔いのない人生になるように、いろんなことがやりたかったらどんどんやらせてあげたいし、YoutubeやTiktokとか、今の時代に合ったようなことでも、もし僕らができることがあれば、ぜひやりたいと思っています!」再開にあたって“新曲”も作るのか?「いやあ……。まずは、ファンを9年間待たせてしまっているので……。復活したいと僕が思ったのは、メンバーの気持ちも大事なんだけれど、まずは楽曲のこと。SOPHIAの楽曲を愛してくれた人たちが、楽曲とともに持っているそれぞれの思い出が色あせてしまうのが嫌で。だから復活しようって思ったんです。新しい曲もいいんだけど、まずはみんなの思い出の曲を伝えたいなと思っています」SOPHIAとしてのギャラはデビュー以来「等分」改めて所属事務所に問い合わせると、「ケンカ別れなどの事実は、まったくありません。当時、発表させていただいたとおり、メンバーそれぞれがSOPHIAの音楽活動や、バンド自体に向き合うために、一旦活動を休止いたしました」(所属事務所、以下同)ギャラの格差については、「松岡を含めSOPHIAメンバーのギャラはデビュー以来、等分です。松岡はSOPHIAの活動以外にも多岐にわたり活動を行っておりましたので、収入の差はもちろんあります」SOPHIAとしてのギャラは等分としても、ほかの活動を含めるとなると、メンバー間で差異が生まれてくる。そこに不満を感じていたメンバーがいたのだろうか。今の仕事を続けつつ、SOPHIAの活動を行うというベースの黒柳については、「“今の仕事にも責任があるから、それをしっかりとまっとうしつつ、SOPHIAの活動もやっていきたい”と話し合っています。復活ライブの後は、どう活動していくかは決めていませんので、今後もメンバーと話し合っていきたいと思います」SOPHIAの歌詞にある“花は枯れてまた咲く”。“SOPHIA”という花も、9年越しの武道館で再び満開の“ヒマワリ”として咲き誇るだろうか――。
2022年04月06日皆さんは周りの人たちと上手く付き合えていますか…?中には人間関係がややこしくなったり、いらぬ恨みを買うことも…!?。 今回は実際に募集した対人トラブル体験談エピソード「女性ファンが多いバンド仲間」「サウナを私物化する友人」をご紹介します!「女性ファンが多いバンド仲間」私は趣味で社会人バンドをしています。これは昔組んでいたバンドの話です。女性問題が絶えないバンドメンバーが…メンバーには、女性問題が常に絶えない妻子持ちの男性ギタリストがいました。女性ファンが多く、LIVEをする上では集客に繋がるので「こちらに害がなければまあいいか」ぐらいに思っていました。ネットに私の悪口が…私の誕生日とLIVEが被ったときのこと。そのギタリストの愛人の一人が私に誕生日プレゼントをくれました。そのときは有り難く受け取ったのですが…。後日、ネットのある掲示板に私の個人情報を含む根も葉もない悪口が書かれているのを見つけました。誕生日プレゼントをくれた女性が…!?個人情報は流石に困るので、書き込みの情報開示を依頼してみると、誕生日プレゼントをくれた女の子でした。それが分かってすぐ、プレゼントはすぐゴミ箱に捨て、そのギタリストにはバンドを脱退してもらうことにしました…。友は近くに、敵はより近くに…。そんな女性って想像より多いのかもしれませんね。「サウナを私物化する友人」私が通ってるジムにはサウナがあり、そのサウナを平均2時間前後使う友人がいます。それはいいのですが、その友人のサウナのマナーが悪すぎるのです…。マイルールを貫く友人は…?サウナを私物化してマイルールを貫く友人…。このご時世でしばらく前からサウナ内での会話が禁止になっていましたが、ルール無視でおしゃべり、物を置く場所じゃないところに水筒や私物を放置するなどなど…。自分勝手すぎる…!?友人として放っておけず注意をしたら「サウナは熱でウイルスが死ぬからいいの!」とトンデモ理論。いい年の大人が言うことではないですよね…。あまりに自分勝手で自分さえ良ければほかの人はどうでもいい、という態度に心底呆れました。その後…わたしは別のジムへ移り、今は快適に過ごしています。もちろん彼女とは縁を切りました。いかがでしたか?こんな友人たちとは距離を置きたいですよね…。人との接し方には注意したいと思える対人トラブル体験談でした。次回の「トラブル体験談エピソード」もお楽しみに♪※こちらは実際に募集したエピソードを記事化しています。"
2022年03月12日THE ALFEE 撮影/齋藤周造高見沢俊彦(以下、高見沢)「コロナ禍になってのいちばんの変化は、ライブができなくなったこと。僕らは、ツアーバンド。デビューしてからずっとツアーを中心に活動してきました。それが、ライブができないというのは衝撃的なことでしたね」桜井賢(以下、桜井)「東日本大震災が起こった ’11年は、コンサートツアーが1つできなかった。そのときに、ファンの方たちもツアーがどれだけ大切なものなのか感じてくださって。改めて、ツアーバンドとしてやってきた誇りを感じたんです。それが、この2年で3回しかツアーができていないですからね。気づけば、公演回数が『笑点』の放送回数(2月13日の放送で2797回)に追い越されて。コロナ禍になる前はリードしていたのに。ほら、あちらは、ほぼ毎週やっているでしょ」今回のアルバムもコロナ方式でレコーディングデビューから新型コロナが蔓延する直前の ’19年まで、45年間休むことなく年数回のツアーを続けてきたTHE ALFEE。現在までのコンサートの総本数2779本は、国内グループとして最多公演記録だ。昨年7月にリリースした『The 2nd Lifeー第二の選択ー/光と影のRegret』が『星空のディスタンス』から続く55作連続のオリコンチャートTOP10入りを果たすなど、第一線を走り続ける日本バンド界のレジェンド。だからこそ、コロナ禍で“できなくなってしまったこと”に苦しさをおぼえてきた。高見沢「毎日のように報道される新型コロナのニュースを見ているとつい暗い気持ちになってしまうのは、事実関係だけが報道されて、希望がないからですよね。僕らにとって音楽とは何かを考えたときに、新曲がひとつの希望になるなと改めて思ったんです。未来のライブにつながっていくと」ライブにつながる新曲、歌詞をおぼえるのは……シングルとして発表した『The 2nd Lifeー第二の選択ー』など3曲を収録したアルバム『天地創造』を2月23日にリリースした。12曲中、9曲が新曲となるアルバム。桜井「今回もコロナ方式でレコーディングしました」高見沢「以前は3人一緒に録音していましたが、いまは密にならないようにひとりひとり」坂崎幸之助(以下、坂崎)「ビートルズの『ゲット・バック・セッション』の映像を見ていると、4人が唾飛ばしながら歌っていて」高見沢「ああいうのは、いまできないよね」3人の声が重なる“三声”が魅力のグループ。ひとりひとりでのレコーディングに苦労されたのではと聞くと、高見沢「そういうことは苦労とは思わないんじゃないかな。だって、ミュージシャンですから」坂崎「大工さんが家を造るのといっしょ」高見沢「大変だとは思うけれど、イヤだなっていう感覚はないんですよ。やっぱり楽器を弾いたり、歌ったりすることが好きですから。ただ、新曲の歌詞をおぼえるのは難しい(笑)。それは、大変ですよ」桜井「もうね、無理なんですよ。おぼえられない(笑)」坂崎「大工さんと違うところは、建てたら終わりじゃない」桜井「また、再現しないといけないから」高見沢「ちゃんと練習しといてよ」桜井「このあいだ、やったばっかりでしょ」王道ロックにポップ、バラード、組曲が詰め込まれたアルバムの制作は、1月中旬まで続いていた。桜井「昨年末、年明けの2月にアルバムを出すって小耳にはさんだときは、ありえないと思ったんです。いままでにないくらい制作期間が短かったので。年末に高見沢から“おまえの曲だけど、レコーディングは来年な”って言われて。だから、お正月がなかった(笑)」高見沢「本当はね、去年のうちに終わらせないといけなかったんです。でも、歌詞がどうしてもできなかったので(苦笑)」何のために生まれてきたか、3人の答えとはデビュー以降、グループの曲をほぼ作詞・作曲している高見沢。今回のアルバムも編曲を含めすべて担当している。アルバムのタイトルにもなっている『天地創造』は、THE ALFEEにしか作り出すことのできない壮大な楽曲。歌い始めの歌詞“何のため生まれ 生きてきたのか”ということをこの2年のあいだに考える人が多かったのではと伝えると、高見沢「制限されて、抑えられるほど、そういうことって考えちゃいますよね。そして、自由のありがたさがわかる。長い歴史の中で人類は何度も繰り返しているんでしょうけどね」坂崎「ぼくもね。生まれたときからずっと考えています。何のために生まれたんだろうって」高見沢「えっ?ウソ!そんなこと考えてないだろ(笑)。何のためっていえば、猫のためとか?(猫好きの坂崎は自宅で飼うだけでなく、ノラ猫の保護活動にも参加している)」坂崎「(笑)でもね、人間って何なのかな。どこから来て、どこに行くんだろうということは、よく考えます。あと、よく思うのは、音楽をここまでやってこられたのは、昔の自分の夢であり、望んでいたことなので、ありがたいなと。志してもできない人が圧倒的に多いなかで、ありがたい人生だったなと。いま僕は、病床にいながら……」高見沢「いないだろ(笑)」坂崎「そうか(笑)」桜井「(笑)でもさ、改めて考えると幸せな人生を歩んできたんだなと思います。戦後の高度成長期からずっときて。もちろん、コロナを不幸だとか、怖いなと感じることもあるけれど、人類はこういったことを必ず乗り越えてきましたから」踏み出す一歩となる有観客の全国ツアー『THE ALFEE 2022 Spring Tour 天地創造』が、3月31日の埼玉・川口総合センターリリアメインホールを皮切りにスタートする予定だ。桜井「去年の年末に武道館と大阪城ホールで久々に有観客のライブをしたんです。意外と、ライブの感覚を身体がおぼえていて。俺たち、そんなに枯れてないなと思いましたね」高見沢「3人でやっているっていうのもよくて。うまく役割分担できるから。それが長く続けられている秘訣なのかな」坂崎「ひとりでやっている矢沢(永吉)さんはすごいよ」高見沢「さだ(まさし)さんもね」坂崎「先輩方がまだまだ現役でいるから。僕らは、ヒヨッコですね」驚きのバースデーケーキで誕生日をお祝いツアー中の4月には、高見沢と坂崎が68歳の誕生日を迎える。今年1月に67歳になった桜井の誕生祝いは、配信番組『Comeon! ALFEE!! Season4「2022 GO TO SPRING!!」』の中で行われた。桜井「目の前にロウソクに火がついたものがあるんだけど、油くさいなーと思ったらチャーハンでした(笑)」高見沢「チャーハンのケーキ(笑)」坂崎「エビフライとかから揚げがのっててね」高見沢「揚げ物ケーキですよ。アゲアゲになってもらおうと思って(笑)。(桜井が)甘いものが得意じゃないと聞いていたので、じゃ、チャーハンで作ってみる?って。本当に作れると思わなかった(笑)」桜井「ふたりは4月生まれで、バンドのドラム担当も4月。キーボードが5月でツアーをしていると毎回ケーキが出てくるんです」坂崎「楽屋がケーキだらけになってね(笑)」高見沢「そういうときのチャーハンケーキは箸休めでいいよな」桜井「それとね、もう、ロウソクがケーキにのり切らない(笑)」高見沢「1本を10歳分にしてもらって」坂崎「それでも、すぐに7本になるからな」大きな節目となるデビュー50周年まで、あと2年。高見沢「半世紀か」坂崎「僕らは、ちょうど二十歳のときにデビューしたから」高見沢「そのときは、古希だな。2年先のことはまだ考えていないですけど」桜井「3人とも大病もしていないし、元気ですからね」華やかなステージを期待していると伝えると、坂崎「じゃ、シンプルなステージで(笑)」高見沢「ステージに何もないのもいいかもね(笑)」昨年末に約3年ぶりに開催した武道館と大阪城ホールでのライブ『THE ALFEE 2021 Winter Baby,Come Back!』で感じたこと高見沢:声援がなくても人がいる“気”っていうのは、感じられるんです。無観客のライブとはぜんぜん違います。坂崎:ライブのあと、免疫が上がりましたね。それまでは、な~んか調子悪かったのに。高見沢:すごいですよ、坂崎は髪の毛が3本生えましたから!坂崎:オバケのQ太郎じゃないんだから。1000本くらいにしてくれよ(笑)。桜井:でもね、コンサートっていうのは、お客さんがいてはじめてコンサートっていうんです。坂崎:それが、基本だよね。桜井:お客さんが主役ですから。主役がいない場所で演奏することほど、むなしいことはないです。高見沢:コロナ禍での規制があって、観客は半分の数でしたけど、半分って感じがしなかった。坂崎:満席の感じがしましたよ。【CD情報】ニューアルバム『天地創造』初回限定盤A(CD+ライブ映像DVD)、初回限定盤B(CD+ライブ映像DVD)どちらも4400円、初回限定盤C(CD+トークCD)3850円、通常盤(CD)3300円※すべて税込み
2022年03月05日左から森川由加里、哀川翔、柳葉敏郎、風見しんご清原果耶主演ドラマ『ファイトソング』で、シンガー役の間宮祥太郎が「世界で一番嫌いな言葉」としたのが“一発屋”。今回は、かつて確かに眩い輝きを放った、1980年代に青春を送った人なら誰もが知る「名曲」を歌ったミュージシャンをプレーバック!一番嫌いな言葉?そんなの関係ねぇ!思い出と共に色あせない、俺たちの、私たちの一発屋たちーー。’70年代末~’80年代初め異邦人、完全無欠、ピカピカ、ついには猫まで一発ヒット松原みきという歌手をご存じだろうか。1979年に『真夜中のドア』でデビュー。おしゃれなシティーポップスを歌える実力派として人気を得たが、2004年に44歳の若さで病死した。そんな悲運の歌姫が今、再評価されている。一昨年、インドネシアのユーチューバーが『真夜中のドア』をカバー。これを機に、海外のチャートで1位になるなど世界的にヒットしたのだ。松原がデビューしたころの日本は、世界第2位の経済大国に躍進。音楽にもその豊かさが反映され始めていた。演歌のような湿っぽいものより「ニューミュージック」と呼ばれたポップなものが好まれるようになり、歌の舞台もグローバル化。その一例が、庄野真代の『飛んでイスタンブール』(1978年)であり、松原のひと月前にデビューした久保田早紀の『異邦人』(1979年)だ。■“ユーミンの再来”と称されたシルクロードをイメージさせる『異邦人』は翌1980年にかけて、オリコン1位を7週にわたって独走する大ヒット。今となっては一発屋だが、当時は久保田はユーミンの再来などと呼ばれた。彼女にとってもユーミンは憧れの存在だったが、その後はヒット曲に恵まれず、結婚を機に教会音楽家に転向する。その理由について、彼女は「男女の愛を歌うラブソングの上手な人は、ほかにたくさんいます」としたうえで、「私は違うタイプのラブソングを歌っていきたい」と、語った。なお『異邦人』はカラーテレビのCMソングでもあった。同様に、斉藤哲夫の『いまのキミはピカピカに光って』(1980年)や五十嵐浩晃の『ペガサスの朝』(1980年)ザ・ヴィーナスの『キッスは目にして!』(1981年)もCMつながりでヒット。『いまのキミは~』は宮崎美子が世に出たカメラのCMソングだ。宮崎がいまもピカピカなおかげで、ちょくちょく流れるラッキーな曲である。■“ツッパリブーム”と「なめ猫」コミカル路線では、アラジンの『完全無欠のロックンローラー』やシュガーの『ウエディング・ベル』(ともに1981年)といった一発ヒットが。ただ、アラジンのリーダー・高原兄は約30年後、島田紳助と組み、ヘキサゴンファミリーの作曲担当として二発目を当てた。また、又吉&なめんなよの『なめんなよ』(1981年)なんてキワモノ的一発も。猫にツッパリルックを着せて楽しむ「なめ猫」ブームから派生した曲だ。歌っていたのはもちろん、猫ではなく人間。ちゃんとしたバンドのボーカルだった。さらに、ツッパリブームの総本山・横浜銀蝿一家からは、紅麗威甦(グリース)が『ぶりっこROCK’N ROLL』(1982年)をヒットさせた。聖子ちゃん人気にも便乗した、あざとい曲だ。ボーカルを務めていたのは、杉本哲太である。かと思えば、その対極的な魅力で売れたのが、堀江淳の『メモリーグラス』(1981年)。女性っぽい歌い方や容姿と曲のハマり具合がこれ以上ないほど絶妙だった。ほかには、あみんの『待つわ』や一風堂の『すみれ September Love』(ともに1982年)もこの時期を代表する一発ヒット。ただ、あみんの岡村孝子はその後、ソロで成功したし、一風堂の見岳章は『川の流れのように』(美空ひばり)などの作曲者として歌謡史に大きな足跡を残すことになる。この人たちにとって、才能は一発で枯れるものではなかったわけだ。’80年代ど真ん中アイドルの陰で吠えた人、泣かせた人、流行りに乗った人1980年代中盤は、アイドルの時代だ。1980年デビューの松田聖子や田原俊彦、1982年デビューの中森明菜、1985年デビューのおニャン子クラブといった顔ぶれがオリコン1位を独占した。そのぶん、アイドル以外の人は一発屋になりやすい。例えば、せつない恋を歌い上げたちょっと地味な男性歌手たちである。『想い出がいっぱい』(1983年)のH2Oに『初恋』(1983年)の村下孝蔵、『シャイニン・オン 君が哀しい』(1985年)のLOOK。『想い出が~』はアニメ『みゆき』(フジテレビ系)のエンディング曲で、彼らのデビュー第2弾はドラマ『翔んだカップル』(フジテレビ系)のエンディング曲だった。当時のラブコメブームにぴたりとハマったデュオといえる。■ドラマ主題歌が大ヒットこれに対し、女性シンガーは吠えまくった。『ボヘミアン』(1983年)の葛城ユキに『ふられ気分でROCK’N’ ROLL』(1984年)のTOM CAT『ヒーロー』(1984年)の麻倉未稀、『翼の折れたエンジェル』(1985年)の中村あゆみ。このうち『ヒーロー』はドラマ『スクール☆ウォーズ』(TBS系)の主題歌である。実はこの時期、TBSのドラマから特大の一発ヒットがいくつも生まれた。1985年には『金曜日の妻たちへ3』の主題歌『恋におちて』(小林明子)、1986年には『男女7人夏物語』の主題歌『CHA-CHA-CHA』(石井明美)、1987年には『男女7人秋物語』の主題歌『SHOW ME』(森川由加里)という具合だ。『金妻』は不倫ドラマで『恋におちて』も不倫ソング。「土曜の夜と日曜の貴方」が欲しいとか「ダイヤル回して手を止めた」といったリアルでその時代っぽい歌詞が共感を生んだ。また、小林はのちに、カーペンターズのリチャードに「カレンに似ている」と気に入られたボーカルの持ち主。不倫ソングなのに、どこか清々しいところも支持につながったのだろう。一方、アイドル系でも一発屋的な人がいる。例えば『僕笑っちゃいます』(1983年)の風見しんごだ。歌よりもダンスや笑いが売りだったが、隙間狙いの戦略は長続きしなかった。それでも、第4弾『涙のtake a chance』で見せたブレイクダンスは語り草だ。最近も『中居正広のダンスな会』(テレビ朝日系)で当時の映像が紹介され、ネットをざわつかせた。ちなみに、風見はデビュー前、劇男零心会という集団に属し、原宿で踊っていた。この集団はその後、劇男一世風靡となる。そのメインメンバーたちが結成したのが、一世風靡セピアだ。1984年にデビュー曲『前略、道の上より』がヒット。哀川翔や柳葉敏郎がここから大成していった。また、この時期はチェッカーズがアイドルバンドとして絶大な人気を誇ったが、二匹目のどじょう的な感じで売れたのが『バージンブルー』(1984年)のSALLY。こちらはチェック柄ではなく、市松模様の衣装で歌ったりした。そして、カルロス・トシキも忘れられない存在だ。杉山清貴&オメガトライブから杉山がソロになるにあたって、1986オメガトライブとして再出発した際、ボーカルとして加入。デビュー曲『君は1000%』(1986年)などをヒットさせた。日系ブラジル人で、童顔と片言という甘いテイストで人気者に。現在はブラジルで農業に従事し、ニンニクの品種改良などをやっているという。■「クロマティに似てるほう」女性では、BaBeというアイドル的デュオもいた。業界ドラマ『アナウンサーぷっつん物語』(フジテレビ系)の主題歌『I Don’t Know!』(1987年)がヒット。ただ、翌年デビューのWinkほどにはメンバーの名前を覚えてもらえず「クロマティに似てるほう」「富田靖子みたいなほう」などと呼ばれていたものだ。ところで、1980年代は広告主導の時代でもあった。CMのキャッチコピーがそのまま歌になり、ヒットしたケースも多い。中原めいこの『君たちキウイ・パパイア・マンゴーだね。』(1984年)はその典型だ。カタカナ系の食べ物が憧れだった時代の空気も反映されている。同様に、カタカナ系の職業も憧れの対象に。スタイリストにコンサルタント、さらには空間プロデューサーを名乗る人もいた。そんな世相から生まれたのが、ややの『夜霧のハウスマヌカン』(1986年)だ。おしゃれな仕事に見えても、食事はシャケ弁当だったり、カリアゲヘアは毛を剃るのが大変だったり、などなど、その実態をおちょくった内容。歌ったのが、ポップス出身なのに北島三郎に拾われた苦労人の女性歌手だったところも含め、なんでもあり的な1980年代を象徴する一発ヒットである。’80年代末~’90年代初め「イカ天」と「やまかつ」が起こした一発屋バブル1988年ともなると、アイドルブームも下火に。そんななか、ある大物アイドルがボーカルを務めたロックバンドが一発屋になった。ラ・ムーだ。工藤静香あたりがやるならともかく、ラ・ムーを始めたのはロックとは程遠いイメージの菊池桃子。デビュー曲『愛は心の仕事です』には、「桃子なのにラ・ムーなのはなぜなの?」と題された解説文が挿入されていたが、その答えは曲を聴いてもわからなかった。また、秋元康が手がけた男性アイドルグループ・幕末塾もすぐに失速。秋元系ではおニャン子の男性版・息っ子クラブに続く一発屋となった。それでも、彦摩呂がグルメタレントとして生き残ったおかげで、たまに話題になる。先日も『あいつ今何してる?』(テレビ朝日系)で元メンバーが集まり、デビュー曲『Come on Let’s Dance』(1989年)を披露していた。しかし、アイドルは下火でも、日本は元気だった。バブル経済が絶頂に向かいつつあり、それを象徴するような一発ヒットがCMから誕生。時任三郎が“牛若丸三郎太”名義で「24時間戦えますか」と歌った『勇気のしるし』(1989年)や、鷲尾いさ子と鉄骨娘が「ソーレソーレ」と踊った『鉄骨娘』(1990年)である。また『私の彼はサラリーマン』(1989年)のような珍品も。大手企業社員の2人組・SHINE’S(シャインズ)によるコミックソングだ。■「イカ天」と「やまかつ」そして、1989年には一発屋と縁の深いふたつの番組がスタート。『三宅裕司のいかすバンド天国』(TBS系)と『邦ちゃんのやまだかつてないテレビ』(フジテレビ系)である。前者は「イカ天」ブームを巻き起こし、数多くのアマチュアバンドを世に送り出した。なかでも『さよなら人類』(1990年)のたまはオリコン初登場1位や『紅白』出場といった快挙を達成。ただ、アンダーグラウンドな芸風を自覚していた彼らは意外とさめていた。メンバーのひとりは、「もし、百人が百人、たまをいいと思ったら、気持ち悪すぎます」などと語っていたものだ。少数派向きという傾向は『お江戸』(1990年)のカブキロックスなど、多くの「イカ天」系バンドにも当てはまる。今も生き残っているのは『恋しくて』(1990年)のBEGINくらいだろうか。一方、後者は山田邦子の冠番組で、テーマ曲にKANの『愛は勝つ』(1990年)や大事MANブラザーズバンドの『それが大事』(1991年)が使われ、爆発的にヒットした。どちらも年をまたぐかたちで、オリコン1位を独走。つまり、2年連続して年末年始に一発屋ソングが流れまくったわけだ。こちらは「イカ天」系とは逆に、万人受けするポジティブなメッセージが売り。ただ、それだけでやっていけるほど芸能界も人生も甘くない。そこがわかっていたのか『愛は勝つ』のカップリングは『それでもふられてしまう男(やつ)』という曲だった。■一発でも当てるのはすごいほかに、沢田知可子の『会いたい』(1990年)やJAYWALKの『何も言えなくて…夏』(1991年)平松愛理の『部屋とYシャツと私』(1992年)といった一発ヒットが誕生したが、このあたりからJポップの時代が本格化する。「イカ天」に出た際、なぜか酷評されて落とされたGLAYをはじめ、長く安定して売れるアーティストが続々と登場。一発屋が生まれにくくなっていくわけだ。ところで、現在放送中のドラマ『ファイトソング』(TBS系)はヒロインが一発屋シンガーに恋をする話。そのシンガーは「一発屋」について「世界でいちばん嫌いな言葉だ」などと言ったりする。とはいえ、ほとんどの人がデビューしても何も残せずに消えていくなか、一発でも当てるというのはやっぱりすごい。一発屋もまた、勝ち組なのだ。寄稿:宝泉薫(ほうせん・かおる)アイドル、二次元、流行歌、ダイエットなど、さまざまなジャンルをテーマに執筆。近著に『平成「一発屋」見聞録』(言視舎)『平成の死追悼は生きる糧』(KKベストセラーズ)
2022年02月14日「Mela!」の大ヒットにより、一気にお茶の間に認知された緑黄色社会のニューアルバム『Actor』。華やかでキャッチーな曲が並びながらも、とてもバリエーションが豊かで粒ぞろいの作品だ。今ならストレートな言葉でも説得力を持って届けられる。「前のアルバムの『SINGALONG』は“WITH”な感じだったけど、今回はルー大柴さんの言葉を借りると“トゥギャザーしようぜ”な感じ(笑)。“一緒に歌おう”から、“ついてきてね”になったようなアルバムです。大人っぽいクールな一面も見せていきたいという思いと、引っ張っていく立場になりたいという思いが増えました」(長屋晴子・Vo&Gt)「コロナでシンガロングできないツアーを経ているので『一緒にお客さんと歌いたい』という一体感は持ってますね」(小林壱誓・Gt)歌詞のないオーバーチュア「Actor」を経て、2曲目には“誰だって君しか演じられない君の役なんだ”というアルバムタイトルに直結するメッセージを宿すポップソング「キャラクター」を収録。「『Mela!』と一緒で私と真吾が作曲を担当したんですが、同じく私が種を持っていくところからスタートして。たくさん主人公が出てくる“舞台”をテーマにしました」(peppe・Key)「リズミカルなんだけどみんなで参加できるような曲を目指しました。ブラックミュージックがルーツにある曲を参考にして、カッティングのギターを入れたり、’70年代のブラックミュージックでストリングスがメインになっているサルソウルの雰囲気を入れてもらったり。古き良きものを踏襲しつつ、僕ららしいごちゃ混ぜ感も表現できた」(穴見真吾・Ba)アルバムを象徴する曲だけに、作詞はとても苦労したという。「私と壱誓(いっせい)で書いたんですけど、26歳になった今ならストレートな言葉でも説得力を持って届けられるんじゃないかなと思ったんです。それで、今はひとりひとりが輝く時代になっているのに、そう思えてない人がたくさんいるんじゃないかって思って。壱誓が書いてくれたプロットを元に歌詞を起こしたんですが、なかなか納得がいかなくて何回も作り直しました」(長屋)「詞には関わってないけど、僕も会議に参加したり(笑)。大変だったけど、その分ふたりの良いところが入った歌詞になったよね」(穴見)「この曲があったから、『Actor』というアルバムを名乗ることに対しての納得が80%から100%になりました」(peppe)「『100%が120%になった』じゃない?(笑)」(小林)「(笑)。そうだね。すべてを司ってる曲。4人で作れたことでより大切な一曲になりました」(peppe)「この曲があることで『それぞれが輝いていい。みんな必要なんだ』っていうメッセージがアルバムの曲それぞれに宿った感じがする。今までは歌にしても何か喋るにしても、自信がないから一個のテーマに対して少しぼかして表現することが多かったんです。でも今回のアルバムは、『キャラクター』が入ったこともあって具体的に届けたいメッセージ性が見えた。それが広く皆さんに届くと、そのメッセージがより意味を持つ気がしています」(長屋)ニューアルバム『Actor』。多数のタイアップ曲を含む全14曲収録。【完全生産限定盤(CD+Tシャツ)】¥6,600【初回生産限定盤(CD+Blu‐ray)】¥4,950【通常盤(CD)】¥3,300(ソニー・ミュージックレーベルズ)りょくおうしょくしゃかい左から、peppe(Key)、穴見真吾(Ba)、長屋晴子(Vo&Gt)、小林壱誓(Gt)。2012年結成。’20年、アルバム『SINGALONG』収録曲「Mela!」がストリーミング再生数1億回突破。小林さん・ブルゾン¥53,900シャツ¥36,300(共にP.E.O.T.W AG/スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575)古着のパンツ¥7,590(原宿シカゴ 神宮前店 TEL:03・5414・5107)その他はスタイリスト私物長屋さん・古着のジャケット¥16,500(ELCASION TEL:03・6459・2157)ニットワンピース¥35,200(UN3D./アンスリード 青山店 TEL:03・3409・5503)その他はスタイリスト私物穴見さん・シャツ¥42,900(CABaN/キャバン 代官山店TEL:03・5489・5101)古着のスエット¥3,190(原宿シカゴ 竹下店 TEL:03・6721・0580)オーバーオール¥38,500(P.E.O.T.W AG/スタジオ ファブワーク)その他はスタイリスト私物peppeさん・ケープ¥24,200(UN3D./アンスリード 青山店)その他はスタイリスト私物※『anan』2022年2月2日号より。写真・川村恵理スタイリスト・満園正明ヘア&メイク・carrie取材、文・小松香里(by anan編集部)
2022年01月31日『HANABOBI(ハナボビ)』というバンドでボーカルを担当している、よったん(@bakinero)さんがTwitterに投稿した動画が話題となっています。話題となった動画は、音楽スタジオで、激しく演じるバンドの姿。まずは、音量を0にした状態から、徐々に音量を上げてご覧ください。【実は何もしてないバンドマン】⚠️音量を0にしてお楽しみ下さい pic.twitter.com/pgQskk9pSB — よったん HANABOBI Vo (@bakinero) January 25, 2022 激しく演奏をしているかのような、バンドメンバーたち。しかし、音量をいくら上げても何も聴こえてきません…。メンバーたちは誰も演奏をしていなかったのです!過激な音楽の演奏をしているかのような動画には、さまざまな声が寄せられました。・腹抱えて笑っちゃいました。・音量0にして見ると、不思議と頭の中で激しい音楽が再生される…。・むせるくらい笑ったわ。疲れが吹き飛んだよ、ありがとう。・動画の最後、みんなが息切れしていて笑う。多くの人に笑いを届けた、よったんさんたちは、2022年2月4日にライブを行うそうです。ライブではしっかり爆音を奏でて、観客を沸かせることでしょう![文・構成/grape編集部]
2022年01月28日染み入る日本語詞と豊かなアンサンブルを奏でる3ピース・バンド、ズーカラデルが、メジャー移籍してから初のアルバム『JUMP ROPE FREAKS』を完成させた。「ここ1~2年で、めちゃくちゃたくさん曲を作りました。7万曲ぐらいですか?(笑)殴り合いの血みどろの戦いの末に(笑)、厳選して、この15曲にたどり着きました」(吉田崇展・Gt&Vo)冗談交じりに吉田さんは語るが、勝ち残った猛者たちによって、極上のカラフルさを誇る一枚になった。「新しいチャレンジもしたけれど、延長線上にあって。かつ、現状維持じゃない表現ができました」(山岸りょう・Dr)そこに掲げた『JUMP ROPE FREAKS』というタイトルにも、深い意味が込められている。「鷲見が一時期、縄跳びに凝っていて。それも影響を与えたのかもしれないですけど(笑)。縄跳びをしている人って、めちゃめちゃ動いているのに、その場所からは一歩も移動することはない。だけど体内では、大きな変化がある。その感じって、何か時代を言い表すニュアンスを持っているのかもしれない。自分たちの在り様を表現するにもいい言葉かもしれないと思ったんです」(吉田)コロナ禍に制作されたことも関わっているのか、歌詞は内省的。しかし、とても鮮やかに響いてくる。「家の中での生活が増えて、外にはみ出したい欲求があって。そういうところが表れた気がします」(吉田)特に「まちのひ」の《まだ旅の途中全然進んでないけど/今部屋の鍵をやっと開けたところ/着いた先のことを考えている》という一節は、バンドの状況にも聞こえてくる。「ひょっとすると個人的な、僕だけのものかもしれない。もっと言うと、世の中のことをイメージして歌ったものかもしれないなって」(吉田)この曲に限らず、アルバムには、絶妙な比喩も含めて、様々に解釈できるフレーズがちりばめられている。そして、こうして想像力を膨らませられるのは、3ピースを越えたアンサンブルも影響している。塩入冬湖のコーラスが効いている「どこでもいいから」など、数多くのゲストが参加し、楽曲を構築しているのだ。「普段みんなが担当していない鍵盤やブラス、なんなら楽器じゃない音も試せたので、そのトライ&エラーの甲斐もあって、バラエティに富んだ音色になったと思います」(鷲見こうた・Ba)ポップアルバムでありながら、聴けば聴くほど味わえる。そんな、長く愛されていきそうな傑作の誕生だ。CMソングとなった「未来」などに加え、新曲も9曲収録。DVDは、ライブ映像初のパッケージとなる。アルバム『JUMP ROPE FREAKS』【初回限定盤(CD+DVD)】¥4,400【通常盤(CD)】¥3,300(Colourful Records)写真左から、山岸りょう(Dr)、吉田崇展(Gt&Vo)、鷲見こうた(Ba)。2018年3月に現体制になり、’19年1stアルバム『ズーカラデル』をリリース。2月からは、2年ぶりの全国ツアーを開催。※『anan』2022年1月26日号より。写真・友野 雄取材、文・高橋美穂(by anan編集部)
2022年01月23日大人気マンガシリーズ、今回はゆの(@mangakakuyo)さんの投稿をご紹介! 「バンドマン彼氏に貢いじゃった黒歴史」第11話です。バンドマンの彼からお願いがあると言われたゆのさんでしたが…?<バンドマン彼氏に貢いじゃった黒歴史#11>出典:instagramそれでもよければついてきてほしい出典:instagramその言葉に私は…?出典:instagramそしてある日
2022年01月12日変拍子を多用したフリーキーなアンサンブルとメロディアスな歌で、海外からの支持も集めるバンド、tricot。アルバム『上出来』は、ストレンジな曲がずらりと揃っているにもかかわらず、とてもポップ。自由で抜けが良い。「僕は『カヨコ』のエイトビートのロックンロールしそうなサビが特に好きですね。そのサビのために、前後をややこしくして、綺麗にお膳立てができたと思ってます」(吉田雄介/Dr)「『餌にもなれない』で初めてシンセベースを弾いたのが新鮮でした。中尾憲太郎さんにプロデュースしてもらって。癖の強いアレンジは憲太郎さんの好みです(笑)」(ヒロミ・ヒロヒロ/Ba&Cho)「歌にも演奏にも、“もっと思い切る”ってこと以外求めてないような気がしました。ジェニーハイを始めてからは癖をなくす作業を多くやっていたので、過去の自分が放出されたみたいな感じで。でも昔とはまた違う荒ぶりだと思うので、それもおもしろかったです」(中嶋イッキュウ/Vo&Gt)「いない」はテレビ東京サタドラ『春の呪い』の主題歌だが、曲的にはとてもスリリングで奔放だ。「最初はここまでおどろおどろしくない感じだったんですけど、ドラマサイドからすると求めてたものとは違ったみたいで。それで私の大好きなメタルっぽい感じにして、いけるところまでいきました。ドラマ主題歌といえど、ここまで振り切った曲が求められるんやって思いましたね。でもサビはキャッチーでみんなが乗れるように意識しました」(中嶋)tricotの王道のポストロックのアンサンブルに犬の鳴き声が乗り続ける「Dogs and Ducks」は特に振り切れている。「この曲は『おちゃんせんすぅす』みたいな曲がもう一曲作れたらいいなっていうところから始まったので、そもそもちゃんとした歌詞を書く気もちゃんとしたメロディを作る気もなかったんです。英語の勉強をしてた時に、“Dogs”と“Ducks”の違いが聞き取れなくて。それが1問間違えたらそこから先に進めないアプリで、ミスってめっちゃ腹立って作った曲です(笑)。先輩(キダ)がまずギターを作ってくれてるので、この歌詞とメロ来たら普通嫌がると思うんです。自分も『ワンワン』言わされてるし。でも乗ってくれるのは包容力あるなって思います。そういうメンバーのおかげで自由にいろんなことがやれている」(中嶋)「びっくりしましたけど、他にちゃんと歌がある曲もあるし、まあいいかって思いました(笑)」(キダ モティフォ/Gt&Cho)メジャー3rdアルバム『上出来』は12月15日リリース。「いない」など全12曲収録。【CD】¥3,500【CD+DVD】¥4,500【CD+BD】¥6,000(avex entertainment/cutting edge/8902 RECORDS)トリコ左から、吉田雄介(Dr)、中嶋イッキュウ(Vo&Gt)、キダ モティフォ(Gt&Cho)、ヒロミ・ヒロヒロ(Ba&Cho)。2010年結成。’14年以降は欧米、アジアに活動の幅を広げる。’19年9月、シングル『あふれる』でメジャーデビュー。※『anan』2021年12月15日号より。写真・大嶋千尋取材、文・小松香里(by anan編集部)
2021年12月13日崎山蒼志が、自身初となるバンドツアーを開催することを発表した。来年2月2日にメジャー2ndアルバム『Face To Time Case』をリリースする崎山蒼志。今作を携え行われる本ツアーは2月5日心斎橋・BIGCAT、2月6日名古屋・THE BOTTOM LINE、2月12日渋谷・Spotify O-EASTの東名阪3カ所で開催され、チケットは本日12月11日よりモバイルファンクラブ「崎山寝返りの湯」にて、チケット最速先行がスタートしている。『Face To Time Case』には、Amazon Primeドラマ『賭ケグルイ双』主題歌「逆行」、TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期2クール目エンディングテーマ「嘘じゃない」、映画『かそけきサンカヨウ』主題歌「幽けき」などのタイアップ曲のほか、ロックバンド・リーガルリリーとの共作となった「過剰/異常 with リーガルリリー」や新たなアーティストとのコラボ楽曲などを含む全12曲が収録される。<ライブ情報>『崎山蒼志 TOUR 2022 「Face To Time Case」』2022年2月5日(土) 心斎橋・BIGCAT開場 16:15 / 開演 17:002022年2月6日(日) 名古屋・THE BOTTOM LINE開場 16:00 / 開演 17:002022年2月12日(土) 渋谷・Spotify O-EAST開場 16:00 / 開演 17:00【チケット料金】スタンディング:5,000円(ドリンク代別)■FC先行12月11日(土) 12:00~12月19日(日) 23:59モバイルファンクラブ「崎山寝返りの湯」:■一般発売2022年1月15日(土) 10:00~<イベント情報>FM802 RADIO CRAZY presents LIVE HOUSE Antenna-GSシリーズ-2022年1月6日(木) Zepp NambaCLAPPERBOARD -Enjoy the weekend!- vol.32022年1月27日(木) SHIBUYA CLUB QUATTRO詳細はこちら:<リリース情報>崎山蒼志 New Album『Face To Time Case』2022年2月2日(水) リリース●初回生産限定盤(CD+Blu-ray):6,500円(税込)※CDサイズ紙ジャケ仕様●通常盤(CD):3,300円(税込)※ジュエルケース仕様【CD収録内容】・「逆行」(Amazon Prime ドラマ『賭ケグルイ双』主題歌)・「嘘じゃない」(読売テレビ・日本テレビ系 TVアニメ『僕のヒーローアカデミア』第5期(2クール目)エンディングテーマ)・「過剰/異常 with リーガルリリー」(シングル『嘘じゃない』カップリング曲)・「幽けき」(映画『かそけきサンカヨウ』主題歌)・「風来」(東海テレビ・フジテレビ系土ドラ『顔だけ先生』主題歌)ほか全12曲収録【Blu-ray収録内容】※初回生産限定盤のみ■2021.03.21『崎山蒼志 TOUR 2021「find fuse in you(th)」』ノーカット完全収録01. 観察(Interlude)02. ただいまと言えば03. 鳥になり海を渡る04. 国05. うねり06. waterfall in me07. find fuse in youth08. Heaven09. Undulation10. 花火11. 逆行12. Samidare13. そのままどこか14. ブラックリバーブ15. むげん・16. RepeatEn. 回転■Music Video・逆行・嘘じゃない・過剰/異常 with リーガルリリー・幽けき・風来■Making of Music Video・幽けき・風来崎山蒼志「風来」MV崎山蒼志「幽けき」MV崎山蒼志「嘘じゃない」MV崎山蒼志「過剰/異常 with リーガルリリー」MV<店頭別購入者特典>■Amazon.co.jp(ECサイト):メガジャケ■応援店特典:崎山蒼志書き下ろし 世界の音楽家シリーズステッカー~バッハ~■TOWER RECORDS全店(オンライン含む / 一部店舗除く):崎山蒼志書き下ろし 世界の音楽家シリーズステッカー~ベートーベン~■TSUTAYA RECORDS(一部店舗除く) / TSUTAYAオンラインショッピング:崎山蒼志書き下ろし 世界の音楽家シリーズステッカー~ブラームス~■楽天ブックス(ECサイト):特製缶バッチ■Sony Music Shop購入特典:「崎山蒼志 初めての○○ ディレクターズカット版 総集編」が視聴可能な動画リンク送付※動画を視聴できるURLをお送付いたします。※URL他の方へ譲渡、転売することは固く禁止とさせていただきます。※全て数量限定・予約優先での先着順配布となります。※Amazon.co.jpは、商品名に【Amazon.co.jp限定特典】の記載があるページからの購入のみが対象となります。※特典は数に限りがありますので、無くなり次第終了となります。※対象店舗は一部を除きます。詳しくは各店舗までお問い合わせください。※対象店舗以外での配布はございません。※応援店の対象店舗は後日お知らせします。予約リンク:関連リンク崎山蒼志 HP崎山蒼志 YouTube崎山蒼志 Twitter崎山蒼志 Instagram崎山蒼志 TikTok
2021年12月11日ギターの脱退により、ここ数作はフォーピースからスリーピースへどう移行するかという試行錯誤を続けてきたBase Ball Bear。アルバム『DIARY KEY』はスリーピースのサウンドが軸にありながらも、かなり自由で多様なアプローチが聴ける作品になっている。「コロナの影響で久しぶりにスタジオに入った時に、バンドで音を出せるっていうことが純粋に嬉しくて。もともとは小難しいことをやろうとしていたんですけど、それよりも音を出す喜びに正直に制作していきました」(小出祐介・Vo&Gt)「スリーピースになって楽器の立ち位置とかを各々考えながら突き進んできましたけど、やっとあえて肩の力を抜いた演奏をする方向に行けたのはよかったです」(関根史織・Ba&Cho)「自分のルーツを一番自然と昇華できてるアルバム。そういう意味でも気に入ってますね」(堀之内大介・Dr&Cho)1曲目に置かれた骨太で爽快なタイトル曲「DIARY KEY」では過去と現在と未来が鮮やかに描かれており、日々の情景をこまやかに刻んだアルバムを象徴している。「時代のムードを真空パックするのは、過去のいろいろな名曲を聴いてもすごく大切なことだと思うんです。自分の価値観も時代の潮目も大きく変わった。去年毎日作曲してた時期があって。毎日ひとネタ、歌詞でもいいし、リフでもいいし。それがベースになってるので『DIARY KEY』なんです」(小出)キレの良いラップの掛け合いが展開される「生活PRISM feat.valknee」では、世相を映し出しながら、ある一日が綴られている。「歌詞の構成がモーニングルーティンから始まってナイトルーティンで終わるので、Vlogって感じです(笑)」(小出)「小出が一人でラップする曲はあったけど、本物のラッパーを招くのは面白かったですね」(堀之内)「度胸あるよね(笑)。恐れ多さはめちゃくちゃありましたけど、何気にラップ自体はもう3年ぐらいやってるので、だいぶ自分のフロウは見つかってきました」(小出)これまでのアルバムは完成後に消耗していたが、今回は不思議と余力があるという。「軽やかさを持ちながら何が表現できるかっていうことが達成できたし、なかなかこういうバンドも他にいないと思うので、良い感じになってきたんじゃないかと思います」(小出)9thアルバム『DIARY KEY』。【初回限定盤 2CD+DVD】¥6,050【通常盤 CD】¥3,300。DVDには結成20周年を記念した約120分のスペシャルトークセッションを収録。(DGP RECORDS / Victor Entertainment)ベース ボール ベアー写真左から、堀之内大介(Dr&Cho)、小出祐介(Vo&Gt)、関根史織(Ba&Cho)。2001年、高校在学中に結成。’06年メジャーデビュー。’21年11月11日に結成20周年を迎える。※『anan』2021年11月17日号より。写真・川村恵理取材、文・小松香里(by anan編集部)
2021年11月15日奈良出身のシンガーソングライター・やましたりなが、来年、自身にとって初となるバンド編成での東名阪ツアー「東名阪ワンマン、やりましたな!-バンド編-」を開催することが決定した。やましたりな チケット情報公演は、2022年1月22日(土)に東京・SHIBUYA TAKE OFF 7、23日(日)に愛知・BL cafe、2月12日(土)に大阪・BIGCATにて。チケットは、10月1日(金)18:00から17日(日)23:59までオフィシャルHP先行(抽選)を実施。★やましたりな TOPICS★<やましたりなの新しいYouTube企画「メキワン!!」がスタート!>毎回、同世代(?)のゲストを迎え、「恋愛」にテーマを絞ってトークを展開。そこでの話を元に、やましたりなは、1時間で楽曲を制作できるのか?!というチャレンジ企画!!やましたりな が、「一人のために」、「1時間」で、「渾身の1曲」を完成させる企画、題してMAKE FOR ONE=メキワン!第一回のゲストは、現役 大学生。ミス関西大学ファイナリストの野村梨々華さん。すでにVol.1は、配信中。ぜひ、チェックしてみよう!<やましたりな ライブ映像を公開中!>今年1月に大阪 BIGCATにて行われたワンマンライブ「煌々と輝いてやるワンマン」のライブダイジェスト映像をYouTubeにて公開中!実際にライブに足を運びたくなる、ライブでの彼女の魅力を一部ご覧いただけます。
2021年10月01日どこか風格すら感じるアンニュイな女性ボーカルと、落ち着いたビートにチルなムードを放つサウンドで昨年から注目を集めている4人組バンド、chilldspot。まだ10代とは思えない味わいのあるサウンドやアレンジ。それらは彼らの聴いてきた音楽がエリック・クラプトンからボカロまで時代もジャンルも超えた幅広さであることや、吸収したら即座に自分たちのものにしてしまう瞬発力の賜物か。「確かに、常にいろんな音楽を勉強して、吸収しながら同時に出しているような感じです(笑)」(玲山・Gt)「ジャンルにとらわれず、曲の雰囲気に合った音やフレーズをみんなで探してアレンジしています」(小崎・Ba)待望の1stアルバム『ingredients』には、ゆったりとした夜風のようなビート感が心地よい「夜の探検」や、純粋さと色気が入り交じるグルーヴィなR&Bナンバー「ネオンを消して」など、曲を手がける比喩根のパーソナルな感性を繊細にバンドで表現しきっている。「私はいろんな思い入れがあって曲を作るので、演奏するメンバーにも歌詞とメロディを大切にしてほしい。だから新曲ができたら解説を書いて読んでもらうようにしています。そうすることで、『この歌詞があるからこういうフレーズを入れてみたよ』と私にも教えてくれたり、メンバーがさらに曲に寄り添ってくれるようになりました」(比喩根・Vo/Gt)女の子が鏡の前でとことん自分と向き合いながら歌い踊るMVも印象的な、ディスコ調ナンバー「未定」では〈無意味に自分を否定し続けなくてもいいよ〉と歌う。聴く者を優しく肯定するような言葉が普遍的なメッセージとなって届く、そんな曲が多いのも特徴だ。「私自身、コンプレックスはあるし、劣等感を抱いてしまう時ってあるんです。でも、そんな自分を隠したり大人ぶったりせずに、そういう時に周りからかけてもらいたい言葉を自分で歌詞にしています。『今日も調子いいね!』って曲の中で言ってあげてる感じ(笑)」(比喩根)せわしない時代の柔らかな毛布のようで、とびきり新しい興奮もキラリとちりばめられた彼女らの音楽。未来への期待が高まる作品ができた。「今は自分たちでも『この曲、これからどうなっていくんだろう?』って考えるのが楽しくて。バンドがこれからどうなっていくかも良い意味でわからない(笑)。方向性を具体的に定めてないぶん、いろんなところに飛んでいけると思います」(ジャスティン・Dr)1st Album『ingredients』。ヒップホップ調のアプローチがクールな「dinner」、密やかでムーディな「ネオンを消して」など10代のほとばしる才能の断片が並ぶ。¥3,080(RAINBOW ENTERTAINMENT)チルズポット左から、ジャスティン(Dr)、玲山(Gt)、比喩根(Vo/Gt)、小崎(Ba)。全員が2002年生まれ、東京都出身の4人組バンド。高校在学中に活動を始め、チルでジャンルレスな音楽性で注目を集めるニューカマー。衣装協力・NON TOKYO、ESPLENDOR、from the mind、NOILL※『anan』2021年9月29日号より。写真・川村恵理取材、文・上野三樹(by anan編集部)
2021年09月27日外に洗濯物を干していたら、風が強い日にはハンガーが飛ばされそうで心配ですよね。そんな悩みは、【セリア】の【ハンガー専用バンド】が解決してくれます!この便利グッズを手に入れて、今まで洗濯干しで感じていたストレスとおさらばしちゃいましょう♪【セリア】「ハンガーズレない飛ばないシリコーンバンド」出典: Instagramセリアで販売されている「ハンガーズレない飛ばないシリコーンバンド」は、8個入りが110円(税込)で販売されています。ハンガーの引っ掛け部分に設置するバンドで、ハンガーが飛んだりズレたりするのを防いでくれます。使い方①ハンガーの位置ズレ防止に出典: Instagram今回こちらを購入されたインスタグラマーさんが、わかりやすいようにコテで実践している写真がこちらです!ハンガーの位置ズレを防止したいときは、先にバンドをハンガーに設置しておきます。竿の方にバンドを当てることで、バンドが滑り止めになってくれます♪使い方②ハンガーの風飛び防止に出典: Instagramハンガーが風で飛んでしまうのを防止したいときは、ハンガーと竿をバンドで挟むように設置します。これで、外で洗濯物を干すときでも風に飛ばされてしまう心配がなくなります。設置方法は簡単!ハンガーを穴に通すだけ出典: Instagram長方形の形をしたシリコーンバンドには、2箇所の穴が開いています。設置方法は、その穴にハンガーを通すだけ♪シリコーンで伸縮性があるので、多くのハンガーに対応できるのも嬉しいポイントです◎。一度この便利さを体感すると、これからの洗濯に必須のアイテムになりそう。洗濯物を干すときはもちろん、クローゼットの収納でも活躍してくれますよ。セリアのシリコーンバンドで洗濯を干すときのストレスとさよなら♪出典: Instagramこの地味に便利なシリコーンバンドは、セリアで手に入ります!ハンガーの場所がズレたり、干していた洗濯物が風で飛ばされたり、そんなお悩みを持っている人はぜひ使ってみてくださいね。本文中の画像は投稿主様より掲載許諾をいただいています。※こちらの記事でははるチャンネル【100均】(haruchannel3)様の投稿をご紹介しております。記事内の情報は執筆時のものになります。価格変更や、販売終了の可能性もございますので、ご了承くださいませ。また、店舗ごとに在庫が異なるため、お立ち寄りの店舗へお問い合わせください。"
2021年09月18日バンドをやるために広島からヒッチハイクで上京してきたくぅの元に集まった、バックグラウンドもルーツもバラバラの4人によるバンド、NEE。カオスでジャンクでキャッチーな1stアルバム『NEE』は、「全校朝会」から始まって「帰りの会」で終わるという、学校の時間割のような流れになっている。何でもありな方が、新しい音楽ができるんじゃないかなって。「まさしく学校っていうイメージで、全校朝会があって1時間目があって帰りの会で終わって。それでもう一回、全校朝会から始めて無限ループしてもらいたいって思ったんですよね(笑)。実際僕は中学が苦手で真面目に行ってなくて。それでいざ高校を辞めると、どこかで青春を取り戻したくてバンドをやってるのかなっていう気がしてるんです」(くぅ・Vo&Gt)くぅ以外の3人もNEEの活動に青春感を覚えているそうだ。「陰キャだったんで、学校行ってた時より今の方が全然楽しいですね」(夕日・Gt)「単に楽しそうって思って入ったんですよね。そうしたら、くぅが作る曲がめっちゃ好きになって」(かほ・Ba)ジャンルレスだが、ボカロの影響を色濃く感じさせるバンドサウンドという印象が強い。「音楽を聴く中で、“気持ち悪い”って感覚を持った時、テンションが上がるんです。それでコーラスにエフェクターをかけてぐにゃぐにゃにしたり。海外の民族音楽の影響も少なからずあると思います。変なハモリや宗教チックな不気味さが好きで取り入れてますね」(くぅ)「違和感は大事ですね」(夕日)「NEEの名前が広がったのが、初めてMVを作った『歩く花』で。同期もなくギターロックなんですけど、その後の作品にはシンセや同期が入ってきて、今もどんどんジャンルが変わってきてるし、今後もどうなるかわかんないんですよね」(かほ)「『歩く花』みたいなアップテンポの曲で攻めていくのかなって思ってたんですけど、曲がどんどん変わっているので、くぅはいろいろやりたいことあるんだなって」(大樹・Dr)「新しいアプローチを覚えたらすぐそれにハマったりね」(くぅ)「例えば『オーケストラ入れていいよ』ってなったら絶対オーケストラフルで入れるよね」(夕日)「何でもありな方が、新しい音楽ができるんじゃないかなっていうスタンスでやってますね」(くぅ)1stフルアルバム『NEE』。「歩く花」や「不革命前夜」を含む全16曲収録。DVDには初ツアー映像等を収録。【初回限定盤(CD+DVD)】¥4,620【通常盤(CD)】¥2,970(ビクター/Getting Better)ニー左から、夕日(Gt)、くぅ(Vo&Gt)、かほ(Ba)、大樹(Dr)。2017年結成。’20年8月に発表した「不革命前夜」MVが1000万回再生を突破、数々のメディアでピックアップされ注目を集める。’21年9月1日に1stフルアルバム『NEE』でメジャーデビュー。※『anan』2021年9月8日号より。写真・小笠原真紀ヘア&メイク・古賀達也(CALM)取材、文・小松香里(by anan編集部)
2021年09月07日好奇心旺盛なペットは、気になるおもちゃを見つけると我が物として、離さないことも多いですよね。マクー(@yonasawa)さんの愛猫もヘアバンドを発見すると、夢中で遊んでいたといいます。その時の様子をTwitterへ投稿したところ、6万人以上が『いいね』を寄せ、「シュールすぎて笑った」「かわいすぎる」などの声が上がりました。最初は夢中で遊んでいた愛猫でしたが…次の瞬間あるハプニングが発生!その時の実際の動画をご覧ください。ねこがヘアバンドで遊んでたらエリザベスカラーみたくなって勝手にしょんぼりしはじめたねこ pic.twitter.com/goEppAsaDX — マクー (@yonasawa) August 31, 2021 「すみません、とってくれませんか…」愛猫はヘアバンドが顔にはまってしまい、プチパニック状態に!先ほどまで飼い主さんには目もくれず遊んでいましたが、これにはさすがにお手上げの様子です。ふと我に返り、絶望する表情に笑みがこぼれてしまいますね!動画を見た人からは「朝から癒された…」「アホかわいい!」「ミスタードーナツのキャラクター『ポン・デ・ライオン』みたい」などの声が相次いでいます。愛猫はこの後、飼い主さんにヘアバンドを外してもらったことでしょう。おっちょこちょいな猫の動画は多くの人を笑顔にしました![文・構成/grape編集部]
2021年09月03日Hump Backの2ndフルアルバム『ACHATTER(アチャッター)』は、とてもシンプルでメロディが前面に出たロックアルバムに仕上がっている。眩しいくらいの生命力に溢れている。「いつもと変わらず、『かっこいいの作ったろ』みたいな気持ちでした(笑)。これまでと同様、メロディを一番大事にしたいという気持ちからベースラインを考えていきましたね」(ぴか・Ba&Cho)「私も特に何も変わらず、いつも通りですね」(美咲・Dr&Cho)「ふたりへの信頼感はすごくあります。メロディを大切にしてくれてるってすごく感じるし。私自身がベースもドラムもほぼできひんので、『ここちょっとバッとしてガッとしたい』とか、ニュアンスで伝えることが多いんですけど、それをちゃんと汲み取ってくれて、私が思っている以上にハマるようなものを持ってきてくれたりするんです」(林萌々子・Vo&Gt)1曲目を飾る1分に満たないパンキッシュな「宣誓」では、「生きてるって最高」という想いが爆発し、2曲目の「番狂わせ」もアッパーでエネルギッシュな曲だ。「この流れは『むっちゃ生きようとしてるやん』ってなるかなと思って迷いましたね(笑)。これまでいろいろなことを求めたり、『こういう自分でいたいな』っていう気持ちが強くあって。それが活力になる時もあれば、しんどかったりする時もあったんですけど、このアルバムを作ってる時期は極論『とりあえず生きてたらいいな』って思う出来事が多かったので、こういう曲が生まれてきたんだと思います」(林)「番狂わせ」では、聴き手を鼓舞するように「番狂わせ」というフレーズが何度もリピートされる。「私の仲良い女友達で、一見ハチャメチャな子がおって、その子が私の人生の中で番狂わせやったんです(笑)。お酒の場で急に脱いだりするんですけど、実は真面目なだけで、考えすぎでよく傷つくし。私が忙しい時にその子より別のことを優先したら、『そばにいてほしい時におらへん』ってすごく怒られて。『あ、友達の間でもそういうのってありなんや』って反省したんです。そういう出来事も自分の中で番狂わせやったんですよね」(林)他にも、衝動をエンジンにして突き進むHump Backらしいフレーズが満載だ。「言葉選びはほんまに自然と出てきますね。閃きやときめきに勝てるもんってないなって年々感じてて、ライブ前に『今日はこういう日やからこういうことを言おう』とか用意しても、いざステージに立った時の自分にならないとしっくりこないし。瞬間にかけてますね」(林)「ライブで(林が)『セットリストにない別の曲やる』っていきなり言いだすと、『どれやろ?』って戸惑うことはありますね(笑)」(ぴか)「でもそのドキドキが楽しかったりする」(美咲)「ふたりにはほんまに私のやりたいようにやらせてもらってるんですよね」(林)2ndフルアルバム『ACHATTER』。新曲「番狂わせ」や、ぴかが初めて作詞作曲した「スリーピース」を含むバンド史上最大の全14曲収録。¥2,750(林音楽教室)ハンプバック中・林萌々子(Vo&Gt)、右・ぴか(Ba&Cho)、左・美咲(Dr&Cho)。2009年結成。大阪出身の3ピースロックバンド。※『anan』2021年8月11日‐18日合併号より。写真・中島慶子取材、文・小松香里(by anan編集部)
2021年08月15日BiSHにとって約2年1か月ぶりとなるフルアルバムであり、メジャー4thアルバム『GOiNG TO DESTRUCTiON』。どんなシーンにも定義づけられないけれど、どこから見てもクオリティが高い。そんな、今まで開拓されていなかった居場所を、楽曲と実力で作り上げ、今や屈強なライブバンドたちからも一目置かれる存在となった彼女たち。でも、やっぱり落ち着くことなく、攻め続けるんだ。今作からは、そんな今の彼女たちの意思表明と、存在意義が感じられる。これからも攻め続ける物語!誇り高き意思表明のニューアルバム。“バンドっぽい”ではなく“バンドよりバンド”な楽曲は、今作でも健在。低音や歪みの響きを抜かりなく精査したようなサウンドの中で、6人の息づかいまでもパッケージした歌が響き渡る。ライブ感、もっと言えば生きている感みたいなものが、音色の中に意識的に反映されているように聞こえてくるのだ。もちろん、そう感じられるのは、メンバー一人ひとりの歌声が生かされているから。それぞれの個性によって、歌詞の一言一句が入り込んでくる。そして、それら6つのバラバラな声が合わさった時に、小さな社会としてリアルになる。だからこそ、BiSHがやっていることは、表現ではあるけれど、偶像には見えないのだと思う。さらに、これだけ音楽シーンの中で大きな存在になったのに、誰もが理解できるハードルの低いポップソングを作るのではなく、BiSHの戦いや悩みや、一歩を踏み出す物語を歌い続けているところも、今作では強く印象に残る。みんなおいで!とすべての窓を開け放つのではなく、この扉から入って、一つひとつの部屋を通って、すべてを見て知ってというように、ある種クローズで密な世界観が守られていると感じるのだ。とはいえ、収録されている全14曲はバラエティに富んでいる。希望に満ちた「STACKiNG」、ストレートでパンキッシュな「ZENSHiN ZENREi」、オリエンタルな遊び心が光る「狂う狂う」など、土台が固まり、技術がついたからこそ幅広い表現ができるのだと思う。そして、アイナ・ジ・エンド、モモコグミカンパニー、セントチヒロ・チッチ、アユニ・Dが作詞した楽曲もある。しかし、それらすべてはBiSHの物語から、1ミリもブレていないのだ。その誇り高さのようなものに、圧倒されずにはいられない。今作からまた多くの人が、この物語を追いかけていくはずだ。BiSH『GOiNG TO DESTRUCTiON』破壊盤は、メンバー1名のサインが入った“破壊仕様”。8月4日発売。【初回生産限定盤(CD+BD+PHOTOBOOK)】¥11,000【破壊盤(CD)】¥3,300【DVD盤(CD+DVD)】¥6,380【CD盤(CD)】¥3,300(avex trax)※『anan』2021年8月4日号より。文・高橋美穂(by anan編集部)
2021年07月31日※画像はイメージです「アイドルになるためのレッスンを受けさせてあげる。お金もあげる」6月29日、大阪府警は芸能スカウトと称し、17歳のアイドル志望の女子高生にわいせつ行為をしたとして、児童買春・ポルノ禁止法違反(買春)の疑いで自営業の淵上孝志容疑者を逮捕した。■人気ビジュアル系ミュージシャンを“エサ”にこの男の名前が報道されると、とあるジャンルのファンたちがSNSにさまざまな“情報”を書き込み始めた。「淵上容疑者はビジュアル系バンドのバンギャ(追っかけ)の間では、有名な男。彼が主催するバンドメンバーとの合コンに行けば、メンバーと“親密”になれるといわれてました」(ライブハウスマネージャー)もともとは、あるバンドのドラマーの楽器の手配や、サポートをするローディーだった淵上容疑者。このバンドはメジャーデビューし、ビジュアル系バンドのブームの一翼を担ったほどの人気バンドだ。「そのドラマーはビジュアル系バンドの中でも実力派で、アイドルやほかのアーティストとコラボもしていました。そういった現場に一緒にいた淵上容疑者は、さまざまなバンドメンバーやアイドルたちとの人脈を築いていったんです」(前出・マネージャー)淵上容疑者のiPadには、人気ビジュアル系ミュージシャンと仲よく写っている写真が数多く保存されていて、それを女の子を“釣る”エサにしていたという。彼をよく知る音楽事務所のスタッフは、「男にとってはいい奴ですよ。可愛い女の子を紹介してくれますし。あと、後輩の面倒見もいい。飲みに連れて行ったり、遊園地にまで連れて行ってもらった若手ミュージシャンもいます(笑)。僕もキャバクラやコンカフェ(メイドカフェなどのコンセプトカフェ)での豪遊に、お供したことがあります」その羽振りのよさは、バンドのファンたちから搾取した金によるものだった。「自分がローディーをしていたバンドの弟分バンドのボーカルとつるんで、合コンを繰り返し行っていました。飲み会に参加する女性は、ビジュアル系が好きな風俗嬢が多かったですね。そういう女性たちからコーディネート料として1人あたり10万円を受け取っていました。いわば“逆援助交際”のブローカーですよ」(前出・音楽事務所スタッフ)淵上容疑者が主催する合コンには、誰もが知っているようなアーティストたちも参加していたという。音楽事務所スタッフはこう続ける。「ビジュアル系の大御所ともいえるバンドのボーカルや、有名になる前ではありますが、紅白にも出場したバンドのボーカルも参加していました。あと、ある映画祭のパーティーで元ジャニーズのタレントと知り合ってからは、女の子を釣るエサが増えたと聞いています」かなり派手に“この世の春”を謳歌していた淵上容疑者。しかし20代のバンギャに話を聞くと、ビジュアル系バンドを取り巻く状況はかなり変わってきているという。■ビジュアル系バンド男子も“草食化”?「今回の事件を聞いたとき“まだそんなことやっている人いるんだ”と感じました。東京ではもう7年くらい前から、そんな合コンをやっている話は聞いていません」この女性によると、そういった合コンに顔を出しているのは30代後半の、10年以上前から追っかけをしているファンだという。「私たちの世代が追いかけているバンドメンバーとのファンとの距離は“近すぎず、遠すぎず”です。ファンもメンバーと必要以上にお近づきになろうとは思わないですし」(前出ファン・以下同)この距離感が浸透したのは、SNSがファンの間で使われるようになってからだという。「メンバーと付き合ったり、特別扱いされる子は、SNSで即炎上します。名前から何から晒されますし、ほかのファンからは完全にハブられたりも。それでライブに来られなくなったり、メンバー自身もいづらくなり、バンドを離れてしまったこともありました。だから、今のファンもバンドメンバーも、そういった痛い目に遭わないために“親密”になりすぎないようにしています」ビジュアル系バンドがブームのときには、“売れない”バンドメンバーはヒモ状態になり、生活をファンの女性に支えてもらっていることもあった。しかしこういった事情でファンからの“援助”がなくなった今は……「ライブ後の物販で、チェキ1枚1000円でファンと一緒に撮影したり。配信のトークイベントを開いて、投げ銭をしてもらったり。珍しいところではフィナンシャルプランナーの資格を取って、真面目に勉強して投資信託などでお金を運用しているメンバーも(笑)」このような創意工夫でバンド活動を続けているように、ミュージシャン志望の若手に変化が起きているという。「女の子にモテたいというより、真剣に音楽をやっていきたいという気持ちが強い子たちが多い。専門学校や音大などで勉強し、ミュージシャンを目指して、いかに音楽活動をするかを第一に考えています。以前は“この道で成功して、金も女も手に入れてやる”というガツガツしたのが多かったのですが、今は真面目な、裕福な家のお坊ちゃんタイプが多いという感じ。そういう意味では、時代は変わってきていると思います」(前出・ライブハウスマネージャー)男性の“草食化”という世の中の風潮が、ビジュアル系バンドの世界にも及んでいるということなのか。業界自体がクリーンになっていくことは喜ばしいこと。だが、アーティストたちから感じることができた、破天荒な生き方がなくなっていくことは少し寂しい……。
2021年07月17日高校の軽音楽部の友達同士で結成したバンド、ヤユヨ。2ndミニアルバム『THE ORDINARY LIFE』には、日常に鮮やかな彩りを与えるような5曲が収録されている。メインコンポーザーであるボーカル&ギターのリコさんに聞いた。特別な日があるからこそ、普通の日も幸せに感じる。「最初は暗い雰囲気だったけど、だんだん元気な感じになっていくとか、ちょっとしたストーリーを考えて、それをもとにアレンジすることが多いですね。普通すぎるアレンジはメンバーみんなあまり好きじゃないので、たくさん話し合いながら決めていく。そうすることでオリジナリティを出せたらいいなって思ってます。『ドラムのチキチキって音するやつあるやん!』とか言って(笑)リクエストしたり。基本的に私が作詞・作曲をしてるけど、みんなの意見を組み合わせて作ってますね」一筋縄ではいかないバンドアンサンブル。例えば1曲目の「星に願いを」にはかなり長めの間奏があって、そこでのギターはとても雄弁だ。「この曲は恋愛があまりうまくいってなくて寂しい夜に、憧れのロックスターに寄り添ってもらいたいという気持ちを歌ってて。ロックンロールを聴いて心が満たされてる女の子というか。『私は別にあなたがいなくなっても、このロックスターがいるんだもん』みたいな気持ちで書いたので、ギターのぺっぺに『君はロックスターね』って言って、長めのギターソロを作ってもらったんです。実際ぺっぺも曲を聴いてそういうイメージを持ってくれてたみたいで」アルバムタイトルを直訳すると、“普通の生活”。普通であることはヤユヨにとってとても重要だという。「例えば誕生日とかライブの日とか、ちょっとした特別な日があるからこそ、普通の日も幸せに感じる。主人公のとある一日を切り取った楽曲が多くて、普通とか日常っていうのはバンドのテーマになってますね」前向きな歌詞だとしても、どこかに“君”への渇望や喪失感を覚えさせるのが特徴だ。「私もひとりで生きてきたわけじゃなくて、その時期によって一緒に過ごしていた人はいるけど、環境が変わると離れてしまうことも多くて。『あれだけ仲良かったのに、今どうしてるか全然知らんな』って思って寂しくなったりする。だからといって『遊ぼうや』って連絡するわけでもなくて、結局私は私でその別れに納得して今生きてるやん、みたいな感じが強いのかもしれない(笑)」初のワンマンツアーが全公演ソールドアウトするなど、バンド活動が活発化する一方で、リコさんには教育学を学ぶ大学生の顔もある。「ちゃんと大学に行ってバイトやってっていう普通の女子大生の自分とヤユヨの自分と、ふたりおることで充実してるんです。大学の友達と喋って『こういう子もおるんやな』って思ったこととか、通学の途中で読んだ本の表現から歌詞に影響を受けたりもしてるので、バンド一筋だったら今みたいな曲は作れてないんじゃないかな。だから卒業してバンド一本になったらどうなるんやろうってちょっと不安なんです(笑)」2ndミニアルバム『THE ORDINARY LIFE』。配信シングル「君の隣」、『王様のブランチ』エンディングテーマ曲「おとぎばなし」など全5曲収録。【全種共通(CD+DLカード)】¥1,500(TALTO/murffin discs)ヤユヨ左から、はな(Ba&Cho)、すーちゃん(Dr&Cho)、リコ(Vo&Gt)、ぺっぺ(Gt&Cho)。2019年1月、大阪で結成。同年12月に公開した「さよなら前夜」のMVはYouTube再生回数150万回突破。4人全員が現役大学生のポップスバンド。※『anan』2021年6月23日号より。写真・土佐麻理子取材、文・小松香里(by anan編集部)
2021年06月21日いきものがかり今年デビュー15周年を迎え、約2年ぶりの有観客ツアーの開催や積極的な楽曲のリリースなど、順調そうに見えていた『いきものがかり』が、6月2日に驚きの発表をした。「ギターの山下穂尊さんが、今年の夏をもってグループを脱退し、芸能活動を引退することを発表にしました。ホームページには、活動を続けるボーカルの吉岡聖恵さんとグループのリーダーでもあるギターの水野良樹さんの2人と、脱退することになった山下さんの間で、音楽やグループに向ける気持ちが違うものになってきたことが理由だという文章も公開しています」(スポーツ紙記者)メンバーそれぞれのコメントも発表されており、一見“前向きな脱退”のよう。しかし、一部では“山下の自業自得では?”という声があがっていて……。「昨年の1月に、山下さんが飲み会で出会った女性を強姦したという記事が、『FRIDAY』に掲載されたんです。所属事務所は合意のうえだったと説明していますが、証拠とされるLINEのスクリーンショットも掲載されています。ほかにも問題発言や女性トラブルなどが過去に報じられています」(同・スポーツ紙記者)■山下の両親は不仲説に「まったくない」たしかにこれだけトラブルが頻発していれば、メンバー間にわだかまりが生まれても違和感はない。そこで、関係者に話を聞こうと、神奈川県海老名市にある山下の実家を訪ねた。取材に応じてくれたのは、物腰の柔らかい山下の両親だ。「本人が決めたことなので、それを応援していこうと思っています。脱退の話は数日前に聞きました」(父)――メンバーは幼なじみだが、不仲が原因?「まったくないです。本当に素直な3人です。これから別の道に進んでも、近所ですし仲よくやっていくと思います。トラブルになったことなんて1度もないですから……。ライブに行ったときはいつも“聖恵ちゃん!”ってハグするくらい、家族ぐるみでも仲よしなんです」(母)――『FRIDAY』の報道が影響している?「ないと思いますけどね。息子はもともと表に出るのが好きじゃないんです。裏方として活動していくほうが向いている……というよりも、また違った形で活動していくのもいいんじゃないかなと思っています」(父)「小さいころから“芸能人になる”なんて思ってもみなかったような子なんです。だから、私も裏方の仕事に回る息子を応援していきたいと思っています」(母)■次第に生まれていったメンバーへの嫉妬心山下の両親は、不仲や過去の報道が原因であることについては否定したが、それもそのはず。関係者によると、さらなる原因があるという。「今回の山下さんの脱退は、彼の素行不良に2人のメンバーが目をつむれなくなったということももちろんあったのでしょうが、吉岡さんと水野さんの2人と、山下さんとの距離感があまりにも離れすぎたことが原因だったようですね」(レコード会社関係者)いったいどういうことか。「数年前ですが、都内で山下さんとマネージャーさんが打ち合わせをしているところに遭遇したんです。山下さんがすごく熱っぽく話していたので何を話しているのかと思ったら“3人グループのはずなのに、なぜいつも吉岡ばかりが目立つんだ”と怒っていて……。ボーカルがいちばん目立ってしまうのは仕方がないんじゃない?と思いましたけどね。彼にとっては、その状況が耐えられなかったのでしょう」(居合わせた女性) “このバンドは吉岡の力だけで売れたわけじゃない”ということを訴えたかったのだろうけど……。また、自分でも作詞・作曲をしていた山下にとって、水野の曲ばかりが注目されることにも不満を募らせていたそう。「すべての曲はメンバーによって制作されていたんですが、シングルA面の曲はほとんど水野さんが作っており、山下さんが作っていたのはカップリング曲とアルバム収録曲ばかり。水野さんのほうが万人ウケする曲を作る才能があったということなんでしょうが、このことも山下さんは許せなかった。“なんでシングル曲を書かせてもらえないんだ”と、ことあるごとにスタッフに愚痴っていたといいます」(前出・レコード会社関係者)スポットライトのあたる吉岡や水野への嫉妬を強めていった山下。いつしか2人との関係は、修復不可能なほどに悪化してしまったのだった。また、昨春には、これまでの所属事務所『CUBE(キューブ)』から独立した3人。このことも山下にとっては裏目に出てしまったという。「CUBEにいれば、グループを脱退してもソロとしての活動もスタートしやすかったかもしれませんが、事務所を辞めたことで、ハードルが上がってしまいました。独立自体も決して円満ではなかったそうなので、CUBEも今後、山下さんに手を差し伸べることはないでしょう。裏方として活動していくようですが、山下さんの自己顕示欲の強さを考えると、やっぱり表に出たいんじゃないかと思ってしまいますけどね」(芸能プロ関係者)両親の話とは裏腹に、関係者の話からはスポットライトを浴びたかった山下の素顔が見えてくる。実際のところ、山下の嫉妬心からくる関係の悪化が、脱退の引き金となったのだろうか。脱退発表の翌日、犬の散歩から帰宅してきた水野にも改めて話を聞いた。――脱退する山下さんはご友人に戻られるということで?「はい、そうです」――不仲だった?「そういう見方になっちゃいますよね…(苦笑)」――自分が目立てないことに山下さんは不満を抱いていた?「それはまったくないです。3人でフラットにやってきたグループなので、そういうことは何にもなくて……。発表の文にも載せたんですけど、40歳を前にいろいろ考えるところもあって。同じグループで、ずっとやってきたので、違うものを見たいという話が数年前から出ていて、話し合った結果、みなさんを驚かせてしまうことにはなってしまったんですが……」――『FRIDAY』の報道も影響した?「全然そういうことはなくて、発表したことがすべてです。せっかく来ていただいたのにすみません」今夏以降、『いきものがかり』は吉岡と水野の2人で活動していくことになる。気になる彼らの関係性はというと――。「吉岡さんと水野さんも決して仲がいいわけではありませんが、山下さんと比べると、ビジネスと割り切って関係を続けることができるように思います。ここからまたメンバーが欠けて“解散”という悲劇は、しばらく起こらないでしょう」(前出・レコード会社関係者) “幼なじみ”から“ビジネスパートナー”となった2人のこれからの活動に、まずはYELLを送りたい。
2021年06月07日※画像はイメージですバンドギャル、通称「バンギャ」という生き物をご存じだろうか。「V系、ヴィジュアル系バンドにハマる女子」を指した言葉だ。地下のライブハウスで野生のバンギャに遭遇したら、そっと会釈してその場を離れたほうがいい。なぜなら、バンギャの多くは闇を抱えており、近づいたらあっという間に飲み込まれるであろうからだ。今回は「バンギャは、なぜ病むのか」について調査してみた。筆者はV系バンドのライブに参戦し、小動物のように震えながらファンの方におそるおそる声をかけ、座談会を催していただいた。バンギャからの生の声も、ほぼ無編集でお届けしてみよう。■ネオV系の時代に見た「バンギャ」とは?初めてV系のライブを観たあの光景は、はっきりと覚えている。「ネオヴィジュアル系ブーム」真っただなかの2000年代初頭。ライブハウスのほこりっぽい地下への階段を下りて受付でドリンク代を払い、ドアを開けた瞬間に「この世の終わり」かと思った。棘(とげ)だらけのバラが巻かれたハンドマイクを持つボーカル。舞うことを優先するあまり、運指が追いついていないギタリスト。バスドラムにはミッフィーちゃんのぬいぐるみが貼りつけられており、踏むたびに大きく痙攣(けいれん)している。そして何よりフロアには、手をひらひらさせながら踊る50人ほどの若い女性たち。いま考えると、あれが「バンギャ」だったわけだ。ガラケー並みに身体を折り畳みながらヘッドバンディングをする彼女たちは、まだ中学生の私には刺激が強すぎた。そんな’00年代のバンギャのイメージといえば「メンヘラ」(メンタルヘルスに何らかの問題を抱えている人を指す造語)が真っ先に挙がる。では、なぜバンギャからメンヘラを想像するのだろう。インタビューの前に、個人的に予想してみた。1.格好が奇抜だからバンギャの服は基本的に黒い。また、そこに原色を組み合わせることに躊躇(ちゅうちょ)がない。さらに、人の4倍は身体に穴を開けている。耳だけではなく鼻、口、へそなどに数十ものピアスがあることも。また、ボディステッチ(針と糸を用いて身体に模様などを縫いつける行為)をしている率も高く、手のひらに六芒星(ろくぼくせい)を隠していたりする。こうした独特な格好から、なんとなくメンヘラを連想するのかもしれない。2.なんかボロボロだからバンギャにマッチョはいない。痩せまくっている。また、なぜか治療中の人が多い。視力が2.0あっても眼帯を付けたがるし、無傷にかかわらず包帯を巻くのも好きである。手足に包帯を巻きつつ、ライブ終わりに飲みに行く。肉体的な不健康さから、精神面の不健康さを連想するのかもしれない。3.連帯感が強く孤独を嫌うからバンギャの結束力はヌーの群れくらい強い。ライブで一緒に汗をかいて健闘を称え合い、友人がコミュニティから離れると異常なほど寂しがる。ただし、自分からリーダーシップを取る人間はほとんどいない。もはやペンギンに近い。同じ氷山にいながら、ファーストペンギンを待つスタイルだ。こうした孤独を異常なほど恐れる姿勢から、メンヘラを連想するのかもしれない。しかしステレオタイプというものは膨れるにつれて、だんだんと実体から離れてしまう。ウワサが広がるようなもので、本人たちにとっては「そんなことないわい(笑)」と感じることもあるだろう。ということで某日、当事者に話を聞くために、V系のイベント終わりにライブハウスから出てくる人に声をかけることにした。すると、例に漏れず個性的な服装をした女子4人組が「やることないし、いいよ~」ってことでインタビューを受けてくれた。4人中2人はカラコンによって黒目がなく、店員さんが一瞬「おやおや。ゾンビのご来店だ」みたいな顔をしたのが印象的であった。■ステレオタイプを本人たちに聞いてみた【インタビュイーの紹介】1.アイダさん(20歳、好きなバンド『己龍』、職業:キャバ嬢)2.ハラダさん(19歳、好きなバンド『己龍』、職業:居酒屋店員)3.ミヤタさん(20歳、好きなバンド『R指定』、職業:キャバ嬢)4.タカクラさん(21歳、好きなバンド『NOGOD』、職業:一般事務)――今日はありがとうございます。みなさんがV系にハマったきっかけから伺えればと。いつごろからバンギャデビューしましたか?ア:え~、いつごろ~?気づいたら?みたいな感じ。ミ:やばい(笑)。マジで「気づいたら」だよね。タ:あたしは(最初にハマったバンドが)『ナイトメア』だけどね。高校とか?ミ:古っ!やばい。ハ:あ~、でもナイトメアは聞いてた。(主題歌だった)『デスノート』観てたから。で 、『プラスチックツリー』を聞き出したのは覚えてる。――みんな高校生くらいから……?ア:たぶん。16(歳)くらいじゃね?――V系のどこが好きだったんですか?ミ:いや、もう顔だよね。尊い。顔が尊い。顔ファンって言っちゃったら叩かれそうだけど(笑)。ア:いや、でもやっぱ、見た目の尊さは大事じゃない?タ:あと歌詞がいい。かわいい。ハ:ファッションとかもおしゃれでかわいいよな。――かわいい?タ:え、なんか、かわいくない?ア:めっちゃわかる。かわいいし美しい。ミ:なんだろ。「病みかわ」なんだよね。――服装とか世界観をマネしたくなる?ハ:したくなるっていうか、もう推しになりきるよね。――なるほど。ミ:あと(音楽性が)重たくてノレるからハマれる。なんかストレス発散できる……。超楽しい。ライブも独特なノリじゃない?ア:独特だよね(笑)。唯一無二感がいい。タ:ほんとそれね。V系は唯一無二感が強め。――他の世界にはないのが好き?タ:うん。非日常感というか。好きな格好してても許されるし。ひたすら楽しいよね。毎日がハロウィンって感じ。ア:間違いない。バンギャって、そういうもんだしね。この集まり自体が唯一無二のコミュニティ。――もともとバンギャになる前からアイデンティティというか、個性を強調したかった?ミ:目立つの好きって感じ?ア:あ、でも私は女子高だったけど、目立つタイプじゃなかった(笑)。むしろ陰キャ寄りだったけど、量産型にはなりたくなかったって感じ。――バンギャになる前は病みがちだった?ミ:それはそう。当時の私、メンヘラだったなぁ~って思う。タ:うん。メンヘラだった~。けっこう年中、死にたいと思ってた。――なるほど。じゃあ本題なんですけど、世間がバンギャに抱くイメージって、個人的にはこの3つがあると思っていて……。みなさん的にどうですか?■ステレオタイプは果たして正解?1.格好が奇抜ア:ウケる(笑)。黒は多いよね。ミ:黒は多い(笑)。今の格好を観てもらえればって感じ。私は推しになりたすぎて、好きすぎて(同系統の)服を選ぶし、バンギャ専門のショップとかで買うから、自然とこうなる。ハ:ピアスとかボディステッチとかは、確かに多い(笑)。でも全員が変な格好っていうか、奇抜な格好?しているわけじゃないよね。タ:普通に量産型の服を着ている子もいるしね。ピアスは……私は推しにハマる前からけっこう開けてたかも。――ピアスは不意に開けたくなるもの?タ:結構、病んでるときにするかも。ボディステッチも。ハ・ミ・ア:わかる。2.なんかボロボロア:確かにマッチョは見たことない(笑)。てか、普通に生きててマッチョな女とか見なくね?タ:太っている人はたまにいる(笑)。バンギャって痩せてるか太ってるか、みたいな(笑)。あんまり普通の体形の人はいない。――4人ともめっちゃ細いですよね。ダイエットとかされてるんですか?タ:てか、太るの嫌じゃない?普通に。ミ:沼りたくない(醜くなりたくない)。ハ:食べすぎたら普通に、家に帰ってから吐くときあるわ(笑)。――眼帯とか包帯とかはどうですか?ア:かわいいし、イベントがなくても普通につける。「病みかわ」はバンギャだったらみんな好き。――「病みかわ」の良さを教えてください。ミ:なんだろ。考えたことなかった(笑)。――なんか助けてあげたくなる感じ?か弱い感じですか?ミ:あ~、たぶんそんな感じ。守ってあげたさ。ア:病んでる子って、かわいいじゃん?V系ってバンドマンのほうが基本みんな病んでるから(笑)。私が推さなきゃっていう使命感(笑)。3.連帯感が強く孤独を嫌うハ:う~ん、微妙。どっちかっていうと、孤独な人が多いと思う。ミ:わかる。ぼっちは嫌だけど、ぼっちになりがち。でもライブ中のチームワークはやばい。タ:たぶん、みんなバンギャのコミュニティにしか心を開けないんだよね。親とかに言えないし、でも、孤独は嫌だよね。――ぶっちゃけバンギャって、メンヘラ率高いんですか?ア:間違いなくメンヘラ多い(笑)。あとキャバ嬢も多い(笑)。――ちなみにみなさんは、どんなときに病みますか?ア:キャバやってるときは病むなぁ。「大丈夫かあたし」って(笑)。ミ:わかるわそれ。あと家に帰ってから1人のときとかやばい。ハ:みんなと別れて帰ったあとは病みがちだよね。で、暇だしピアス開けるか、みたいな(笑)。タ:あたしは肌荒れしたときとか。「死んだー」ってなるけど。ミ:あ~それもある。食べちゃったときとか、自己嫌悪ハンパない。マジで吐けるものなくなるまで吐く(笑)。――逆に快感を覚えるときは?タ:本命と絡めるときじゃね? チェキ撮ったときとか。ミ:本命のためにお金を使うときは快感。でも、家帰ったら病むっていうね(笑)。ア:あ、バンギャってホス狂(ホスト狂い)になる人も多い気がするんだけど、たぶん推しにお金を使うときに快感を覚えるのはそれに近い。――なるほど。みなさん上がれる(ファンを辞められる)ものなら上がりたい?ア:まだいいかなぁー、って思う。タ:あたしはマジでそろそろ上がりたい!ミ:けど、上がれないんでしょ?タ:うん(笑)。結局、楽しいんだよね。■バンギャは“病み”より“楽しみ”が勝つ本人たちに聞いてわかったのは、先述した「奇抜・ボロボロ」は、まぁほぼ事実であろうということ。しかし「孤独を嫌う」は半分正解で、おそらく、孤独を感じているものの、そのうえで孤独な自分を愛しているのだろう、ということだ。また、無意識に「メンヘラであり続けたい」と願っているのかもしれないという気もした。彼女たちのテンションがMAXになったのは、ラストの「どんなときに病む?」という話題になったとき。「私は病んでいる」と宣言することに快感を覚えている印象を受けた。ただ「メンヘラである」という宣言にそこまでマイナスなイメージを持っている様子ではなかった。昔、2ちゃんねるでメンタルヘルス板が流行ったころは、メンヘラ=「危ないやつ」というイメージだったが、いまではかなりフランクな言葉になっているのだろう。ではV系のどんな部分に、バンギャの“メンヘラセンサー”は反応するのか。1つは「美しさや不安定さ」だろう。彼女らにはおそらく「外見のコンプレックス」がある。半分拒食症のようになっているのも、ニキビができて病むのも……そして何より、V系に熱中するのも「美しいものに固執する」というマインドがベースにある。2つ目が「自己承認欲求」だろう。もともと「病めば周りが心配してくれる」という歪んだ成功体験がある。そこにバンドマンという美しい存在から認められる、というさらなる成功体験が発生し、虜(とりこ)になってしまう。さらに、貢ぐことで存在を認められる。なので貢ぐ。そして病む。3つ目が「バンドマン自体の弱さや危うさ」。センサーが反応する対象としてはこれがもっともも大きそうだ。何よりバンドマン自体がメンヘラの猛者だ。メンヘラを存分にアピールする世界観や楽曲、歌詞などが特徴である。すると、もともとメンヘラだったバンギャは、まるでエサを与えられた鯉のように集まるわけである。今回の調査に限っていえば、「バンギャ=メンヘラ」はどうやら確からしい。しかし少なくとも、私の前で話をしていた彼女たちは、白目のカラコンを入れたまま、とても生き生きと自分たちの生きざまを話していた。彼女たちにも“病み期”はあることだろう。しかし、バンギャのコミュニティに入ったから出会えた友人もいるだろうし、現場で首が取れるほどヘッドバンディングをすることに快感を覚えているはず。「V系バンドを通して、バンギャたちはメンタルを病む以上に楽しみを覚えているのだろうな」と感じたのが正直なところだ。帰り際に「じゃあね~!」なんて言い残し、歌舞伎町の通りを闊歩(かっぽ)する奇抜な4人組の後ろ姿には、圧倒的な多幸感があった。そんな彼女たちを見ていると、「メンヘラ」よりも「好きなことを追い続ける素敵なコミュニティ」といったほうが「バンギャ」を表す言葉にふさわしいと思えた。(取材・文/ジュウ・ショ)【PROFILE】ジュウ・ショ◎アート・カルチャーライター。大学を卒業後、編集プロダクションに就職。フリーランスとしてサブカル系、アート系Webメディアなどの立ち上げ・運営を経験。コンセプトは「カルチャーを知ると、昨日より作品がおもしろくなる」。美術・文学・アニメ・マンガ・音楽など、堅苦しく書かれがちな話を、深くたのしく伝えていく。note→
2021年06月05日ハロウィンに渋谷でゾンビとポーズの容疑者(本人インスタグラムより)「ヒデちん(容疑者)は誠実で優しいお兄ちゃんタイプだったので、まさかあんな事件を起こすなんて……」信じられないといった様子で語るのは、バンドマンだった容疑者の地元・福島県の女友達であるA子さんだ。中川飛出展(ひでのぶ)容疑者(39)は今年3月、当時17歳の少女に「JKビジネス」(女子高生との密着を売りにしたサービス)の採用面接を装って自宅に誘い出し、性交をしたうえ、その様子を撮影。11月4日に児童買春、児童ポルノ製造などの容疑で逮捕された。「『JK見学』という架空の店舗関係者だと嘘をつき、SNSを通じて少女に求人を送っていました。自宅アパートでは“店で働くには、性行為をしなければならない”と話していた」(テレビ局関係者)取り調べでは「パパ活のニュースを見て、自分も若い子に会いたかった。20~30人の子と性行為をした」と容疑を認めている。福島県で生まれ育った容疑者は16年ほど前、バンド活動のため上京。金、ピンク、オレンジなど派手に染めた髪が印象的で、書店やラブホテルなどでアルバイトをしながら、ドラマーとしていくつものバンドを転々としてきた。■福島にいたころは健全に活動していた「上京のきっかけとなった、福島県出身の3人組ロックバンド『monokuro』(’11年解散)は、インディーズでも知られた存在でした。酒を飲んでばかりで練習をしない中川は、メンバーの足を引っ張っていましたね」(音楽ライター)最近は『C』(仮名)というバンドに所属していた容疑者だが、逮捕により脱退。その後、活動再開は難しいとして、『C』の解散も発表された。だらしないイメージの容疑者だが、昔から女性関係も乱れていたのだろうか。容疑者と20年近い付き合いだという冒頭のA子さんは、意外な過去の様子を教えてくれた。「女性関係のトラブルは一切聞いたことがありません。『monokuro』ではメンバー間のルールでファンの女性と肉体関係を持つことを禁止していて、しっかり守っていましたね。彼女がいるというのも、聞いたことがなかったです」こんなエピソードも。「終電を逃して帰れなくなったときにヒデちんの家に泊めてもらったことがありますが、手を出されることは一切なかったです。逆にライブ疲れで先に寝てしまうほど、音楽一筋でしたね」■酒量が増えると同時に女性関係も奔放に当時A子さんは20歳前後、容疑者も20代前半だったが、男女の過ちは起きなかった。ライブ後の打ち上げでも女性陣とはあまり話さず奥手だったというが、何が容疑者を豹変させてしまったのか。「16年ほど前、田舎では売れっ子だった『monokuro』のメンバーが、次々と上京していきました。東京では30人くらいの固定客もついていましたね。その後、ヒデちんは酒の頻度が増えて、テキーラの大瓶をひと晩に3本あけることもあったそうです」(A子さん)酒の量が増えると同時に、女性関係も奔放になり……。犯行現場となった杉並区の高円寺にあるアパートの近隣住民は、容疑者が女性を自宅に招き入れる現場をたびたび、目撃していた。「逮捕される1週間くらい前にも、若い女性を家に連れ込んでいましたね。夜の8時くらいでした。“お邪魔します”という声が聞こえたので、初めて来たのでしょう。以前からよく、夜中に別の女性を招いては、ゲームをして騒いでいましたね」全員が少女ではないにせよ、上京して女性関係が派手になったのは確かなようだ。取材を続けると、ある女性から容疑者の女癖の悪さを裏づける証言が得られた。数年前、スマホの出会い系アプリを通じて容疑者と知り合ったという女性B子さんが打ち明ける。「彼のほうから接触してきて、お互い音楽が好きというところから意気投合しました。毎日のように連絡をとっていて、彼の家にも泊まりにいきました。そこで身体の関係をもつようになって……」当時20代前半というB子さん。交際していたわけではないそうだが、ひと回り以上も年上で優しい人柄の容疑者に好意を寄せていたという。■肉体関係をもつと容疑者の態度が急変しかし、肉体関係をもったことで、容疑者の態度が突然変わってしまう。「2、3回くらい身体の関係をもったあと突然、連絡がとれなくなってしまったんです。後々になって携帯電話を止められていたと言い訳をされましたが、ほかに女がいるんだろうなと思いました。その後、私もほかの男性とお付き合いすることになり、会うことはなくなりました」ひと呼吸おいたあと、B子さんは少し寂しそうに、「ただ身体の関係をもちたかっただけなのかもしれませんね。女の子が好きで、チャラチャラしていましたから。女性慣れもしていました」今回の犯行現場にもなった和室6畳の部屋は、本やゲーム、服などが散乱し、とても狭く感じたという。かつてファンの女性にも手を出さなかった容疑者は、アプリで知り合った女性をヤリ捨てにしSNSで女子高生を騙し、わいせつ行為に及ぶなど、堕落の一途をたどっていった。なぜ中川容疑者は今回のような事件を起こしてしまったのか。福島にある実家の父親を訪ねると、憔悴した様子で、「私にも何もわからないんです……。昨年末に帰省したとき会いましたが、変わったところはありませんでした」卑劣な手段で少女淫行に及んだ容疑者。長年バンドマンとして活動してきたが、音楽ではなく犯罪者として“全国デビュー”してしまった。
2020年11月17日肩肘張らないローファイな感覚が今っぽさを醸すネオ・ソウル・バンド、yonawo。自主制作でリリースした音源に、SNSで川谷絵音や小袋成彬が反応を寄せるなど、デビュー前から注目を集めていた。昨年、メジャーデビューを果たし、待望のフルアルバム『明日は当然来ないでしょ』をリリースした。「最初は、とくにコンセプトも決めてなかったんです。ただ、みんなでアレンジをあれこれ作っていく中で“浮遊感”みたいなものがあるなと感じて。それは落ち着かない不安定さというより、なんだか居心地のいい、気持ち良さのあるふわふわとした感じ。それをアルバム全体から感じてもらえたら」(荒谷翔大・Vo)彼らの代表曲でもある「天神」などボーカルの荒谷が高校生の頃からストックしていた楽曲だけでなく、新たに書き上げたものも多い。メンバー同士でじっくり吟味しながら、はじめてのアルバムの一曲一曲を選んだそう。「僕らのグループラインがあって、ふだんからそこでくだらない話から音楽のことまでいろんな話をしています。今回、コロナの自粛期間もあったので、動画を添付して“こういう感じ、どう?”“いいじゃん”って話し合って。集まれなくて困ったけど、逆にそれぞれが制作にじっくり向き合えたから、それはよかったかなと思ってます」(斉藤雄哉・Gt)荒谷と斉藤は中学時代からのサッカークラブのチームメイトで、メンバー全員が高校時代からのつながり。バンドである以前に、そもそも気の置けない友達同士であることがyonawoのリラックスしたムードを醸し出しているのかもしれない。「高校生の時に、荒ちゃんの歌詞とか耳なじみのいいメロディ、持っている壁のない世界がいいなってはじめて思って。それをずっと共感していたいと思ってたどり着いた先が今です(笑)」(野元喬文・Dr)「今だってみんなで騒いでいる時がいちばん盛り上がる(笑)。僕たち、福岡に住んでいるので東京で仕事があると1台の車に乗って移動するんです。車中では、お互いのおすすめの曲をかけたり、全員が好きなアークティック・モンキーズを熱唱したり。そういう時間が楽しいから、福岡に住んで自分たちらしく活動をする今のスタイルを大事にしたいなと思っています」(田中慧・Ba)ジャケットのアートワークは野元が描いたものをベースに一般に公募して選ばれたもの。『明日は当然来ないでしょ』【初回限定盤(CD+DVD)】¥3,600【通常盤(CD)】¥2,800(WARNER MUSIC JAPAN)ヨナヲ写真左から、野元喬文(Dr)、田中慧(Ba)、荒谷翔大(Vo)、斉藤雄哉(Gt)。2018年結成。自主制作した2枚のEPはいずれも入荷即完売に。’19年に配信限定シングルをリリースし、メジャーデビュー。野元さん・ジャケット、パンツ(共にカズキナガヤマ)靴(ブローム) 以上スタジオ ファブワーク TEL:03・6438・9575インナー(カーリー/サカス ピーアール TEL:03・6447・2762)田中さん・ジャケット(サウル TEL:080・1687・0445)スウェット(レザー アンド レース TEL:050・1499・3704)パンツ(シンヤコズカ/エムエイティティINFO@THE-MATT.COM)靴(フット・ザ・コーチャー/ギャラリー・オブ・オーセンティック TEL:03・5808・7515)荒谷さん・Tシャツ(ピッツ TEL:03・6447・4324)パーカ(ネーム TEL:03・6416・4860)ジャケット(レザー アンド レース)パンツ(サバイ/ヘムトPR TEL:03・6721・0882)バングル(ヨハン シルバーマン/ティーニー ランチ TEL:03・6812・9341)リング(キュイエール アン 925/シャポリエ クール TEL:06・6202・3730)斉藤さん・ジャケット、パンツ(共にワイ.オー.エヌ./スタジオ ファブワーク)スウェット(レザー アンド レース)靴(セブン バイ セブン/サカス ピーアール)その他はスタイリスト私物※『anan』2020年11月18日号より。写真・井手野下貴弘スタイリスト・市野沢祐大(TEN10)取材、文・梅原加奈(by anan編集部)
2020年11月12日Novelbrightが10月23日(金)20時、同バンドの公式YouTubeにて、ビリー・アイリッシュの『bad guy』オフィシャル・バンドカバーをプレミア公開することを発表した。彼らは8月に『Sunny drop』(「コカ・コーラ ゼロシュガー」CMソング)でメジャーデビュー。ブレイク必至と呼び声の高い、大阪出身の5人組ロックバンドだ。YouTubeが世界中の注目アーティストを支援するプログラム「Foundry」の各国12組の新人アーティストの1つに選出されており、今回初めて開催される「Foundry Fest」に日本在住アーティストで唯一の参加が決定している。『bad guy』のオフィシャルなバンドカバーはこれが初めてのこと。アレンジは元々ビリーの大ファンであるギターの山田海斗が担当。口笛の世界大会で二度の優勝経験がある、ヴォーカル・雄大の口笛が活きたNovelbrightならではのアレンジとなっている。なお10月23日0時より、各音楽サービスで彼らがカバーする『bad guy』の配信がスタートする。Novelbright - 『bad guy』※10月23日午前0時より、各音楽サービスへアクセスいただけます。Billie Eilish -"bad guy" cover by Novelbright [Live Video]※10月23日(金) 20:00 YouTubeプレミア公開
2020年10月22日2020年10月19日、ロックバンド『赤い公園』のメンバー津野米咲さんが亡くなったことが明らかになりました。29歳でした。『赤い公園』のウェブサイトでは、所属事務所の声明が発表され「突然の悲報に接し、メンバー・スタッフともに、現実を受け止めきれない状況」と津野さんの死にとまどう複雑な思いがつづられています。赤い公園、津野米咲を応援してくださっているファンの皆様、関係者の皆様にこのようなご報告を差し上げることは残念でなりません。赤い公園メンバーの津野米咲が、10月18日に永眠致しました。享年29歳でした。謹んで皆様にお知らせ致します。突然の悲報に接し、メンバー・スタッフ共に、現実を受け止めきれない状況です。なお、葬儀につきましては、ご遺族の意向により近親者のみで執り行う予定です。津野米咲に対する生前のご厚情に心より感謝申し上げますとともに、皆様と心からご冥福をお祈りしたいと思います。2020年10月19日株式会社ソニー・ミュージックレーベルズ赤い公園スタッフ一同赤い公園 Official Websiteーより引用アイドルグループ『SMAP』をはじめミュージシャンへの楽曲提供も数多く行っていた津野さん。ギタリストとしての評価も高く、2020年10月11日放送の音楽バラエティ番組『関ジャム 完全燃SHOW』(テレビ朝日系)にゲスト出演していたばかりでした。突然の訃報にファンから「信じられない」「ご冥福をお祈りいたします」と悲しみの声が寄せられており、また、芸能界からも多くの追悼のコメントが。29歳というあまりにも早すぎる津野さんの死は、各方面に大きな影響を与えています。ご冥福をお祈りいたします。[文・構成/grape編集部]
2020年10月19日緑黄色社会のニューアルバム『SINGALONG』は、とても華やかでパワフルなJポップアルバムだ。アルバム全体を通して、歌と楽器のキャッチーな鮮やかさが響く。「自分たちの武器をちゃんと理解して、自覚的にやるべきことを表現できたアルバムだと思います。いろんな音楽をひとつのアルバムに詰め込むっていう」(穴見真吾・Ba&Cho)「各々がやりたいことを実現できた。『Mela!』で初めてブラスアレンジを入れられたり。しかも、この曲は全員が詞曲に関わってて、全員がクレジットされてるなんてなかなかない。4人それぞれやりたいことがたくさんあるんですけど、全然かぶってないんです。ハチの巣の一個一個を埋めていってるみたいな(笑)」(peppe・Key&Cho)メンバー4人それぞれが詞曲を手がけているにもかかわらず、どの曲も誰も置いていかないポップさを宿している。「活動当初は詞は(小林)壱誓が書いてて、全員が“人と違うことしてやろう”って気持ちが前に出てて。曲も詞も斜めにいきすぎてたんです。誰かがわかればいいと思ってたんですけど、それじゃ駄目だなって気付いて、曲の作り方を見直したんです。そこから私も歌詞を書くようになって、たくさんの人に届けることを意識するようになりました」(長屋晴子・Vo&Gt)「テレビで歌唱してる方たちをずっと見て育ってきたから、お茶の間に曲を届けられる存在になりたいっていうのが4人の共通項として根底にあるんです」(peppe)「長屋以外の3人は、長屋の歌に導かれてると思います。長屋の歌を初めて聴いた時から、“この歌で売れたい”って思ってた。だから、リョクシャカの強みは歌とチームワークだと思ってます」(穴見)歌の表現力も豊かになり、全員が曲作りに密に関わるというチームワークも活かされたのが、『SINGALONG』といえるのでは。「やっぱり歌が真ん中にあって、それを邪魔しないっていうのが僕ら楽器陣。歌の鳴ってないところで、楽器陣がどう歌うかっていう努力はしています」(小林・Gt&Cho)「僕の場合、長屋がボーカルじゃなかったらもうちょっとシンプルめの静かなベースを弾いてるかなって思っていて。結構歌を聴いて弾いてるので、めちゃくちゃ影響されてるんです」(穴見)「最初は演奏もみんなやりたい放題だったんですよ。とりあえずやりたいことを詰め込んで、引き算も足し算もわからないまま作ってた。でも、歌が大事だってなって、みんなの意識が変わりましたね」(長屋)ニューアルバム『SINGALONG』。映画『初恋ロスタイム』主題歌「想い人」など、全13曲収録。【初回生産限定盤・リョクシャカ詰め合わせBOX仕様(CD+BD)】¥4,091【通常盤(CD)】¥3,000【初回生産限定夏を生きた盤(2CD)】¥3,545(ソニー・ミュージックレーベルズ)りょくおうしょくしゃかい左から、peppe(Key&Cho)、穴見真吾(Ba&Cho)、長屋晴子(Vo&Gt)、小林壱誓(Gt&Cho)。2012年結成。’13年、「閃光ライオット」準優勝を皮切りに活動を本格化。’18年、ミニアルバム『溢れた水の行方』でメジャーデビュー。※『anan』2020年10月7日号より。写真・小笠原真紀取材、文・小松香里(by anan編集部)
2020年10月06日