永瀬正敏「いまだにデビュー作を最後まで観れない」役者を40年間続けられた理由
僕にとっては恩人の1人ですし、いまでもその関係が続いているのがうれしいです。
ジャームッシュ監督とプロデューサーが事務所にかけあってくれて、「自分たちが面倒を見るからアメリカに来させたい」と言って呼んでくれました。当時はとにかくお金もなくて大変でしたが、プロデューサーさんの家に4か月ほどルームシェアさせてもらったり、惜しみなく知り合いを紹介してもらったりしたので、あのときの世界の広がり方はすごかったですね。そこで、違う景色を1回見させてもらったおかげで確実に自分のなかで何かが広がっていくのを感じたので、いまでもすごく感謝しています。
毎日笑顔で、楽しく生きてほしい
―それらを踏まえたうえで、今後新たに挑戦したいこと、もしくは60代を迎えるまでの数年でしたいことなどがあれば教えてください。
永瀬さん繰り返しになりますが、もっと大人になりたいですね(笑)。あとは、誰が主役とか脇役だとか関係なく、役者同士でもっとスクラムを組み、みんなで1つの作品に向かって戦っていきたいという気持ちが強くなっています。
―ご自身が監督をされる可能性もあるのではないかなと期待してしまうのですが、いかがでしょうか。