神木隆之介、NHK朝ドラ主演『らんまん』に先駆け高知を訪問。交流の中でSDGsを学ぶ
『高知にはお金がない』とみなさん口々におっしゃっていましたが、お金以上の豊かな時間や人との関わりに重きをおいておられるのでしょうね」
神木さんは、いま『ひろがれ!いろとりどり』(NHK Eテレ)で、水の妖精アオの声を担当している。多様な人々との共生を育むことをめざした子供向けSDGs番組だ。高知の人々の、自分だけの利益を求めるのではなく、互いに分け与え合う精神は、平等や共生のヒントになるのかもしれない。
「大切なのは相手を尊重することなんじゃないかなと思います。価値観が違っていたとしても、尊重し合うことはできますよね。高知の人はみなさん、外の人に対しても温かくて、明るく楽しそうにしている。僕もそういう人間になりたいなと思いました!」
海や山に囲まれ自然の豊富な高知県。海洋生物学者の神田優さんからは、気候変動により、海藻が失われている実情を聞いた。
「東京にいると、海がどう変わっているのか、気候変動の危機を肌で感じるのは難しいですよね。SDGsの17の目標を見ても、話の規模が大きすぎて、自分に何ができるだろう、どこから手をつけたらいいのだろうと思ってしまうことがあります」
効果が見えにくいから、ついそう思ってしまうのだろうと神木さんは推測する。