yama「新曲の『機動戦士ガンダム 水星の魔女』主題歌は自分と対話して歌っています」
だんだんと歌うことが好きになって、歌っているときは、「自分が存在していてもいいんだ」と思える瞬間だったんですよ。
よく聴いていた曲と言うと、もちろん音楽はずっと好きですが、特定のアーティストを応援するよりも、楽曲ごとに「いいな」と思うものをずっと聴いてきていて。その裏には、音楽に救いを求めているけれど、「自分も表現したい」という思いも常にありました。そんななかで、次第にいろいろな方の音楽も聴くようになって、メジャーアーティストで言えば東京事変さんなど、そのときに流行っているものからちょっとコアな楽曲まで聴いていましたね。
でも、一番強く影響を受けているのは、ボーカロイドの楽曲たちです。中学生の頃、ボカロ曲を聴くようになってから、「カバーする文化もあるんだ」と知って、親に買ってもらったパソコンで宅録を始めました。
――もともと、将来は音楽の道に行こうと思っていましたか?
小学校低学年の頃、将来は音楽で食べていけたらいいな、歌手になれたらいいなと言っていたんですが、まだ幼いので現実の厳しさを知らず。でも、家族から、現実はそんなに甘くない、ということを心配と優しさから言われて。
自分の力では難しいから、諦めたことも。