終活をする92歳女性から最後のお願い…タクシー運転手を巻き込んだ予想外の結末【映画】
クリスチャン・カリオン監督
(C)Jean Claude Lother
監督と脚本を手掛けたのは、『戦場のアリア』などで高く評価されてきたカリオン監督。今回は、出演者とのエピソードや撮影時の苦労、そして自身が感銘を受けた言葉などについて語っていただきました。
―本作はシリル・ジェリーさんによるオリジナル脚本が基になっているそうですが、最初に脚本を読まれたとき、思わず電車のなかで涙を流してしまったとか。どのあたりに心を動かされましたか?
監督特に、どのシーンというわけではありませんが、高齢の女性がタクシーで最後の旅をしている様子や話している内容、そして彼女の行動のすべてに感動して泣いてしまいました。そして、本作ではドメスティックバイオレンスについても語られていますが、これは1950年代だけの話ではありません。いまでも世界中で起きていることなのです。―マドレーヌとシャルルを演じたリーヌさんとダニーさんは、プライベートでも親交があり、親子のような関係性だそうですね。そんなおふたりだからこそ、できたこともあったのでは?
監督彼らは昔からの知り合いであるだけでなく、一緒に映画に出演したいという気持ちがあったので、それがシナリオにもプラスの効果をもたらしてくれたのは確かだと思います。