くらし情報『「LGBTQを問題にしたくない」北欧で注目の女性監督があえて声を上げる理由』

「LGBTQを問題にしたくない」北欧で注目の女性監督があえて声を上げる理由

私の日本に対する印象も、そういった感じです。

完全であるよりも、不完全のほうがおもしろい

「LGBTQを問題にしたくない」北欧で注目の女性監督があえて声を上げる理由


―それでは最後に、10代の頃に自分の不完全さを受け入れることに苦労した経験をした監督から、大人になっても同じように感じてしまう女性に向けてアドバイスをお願いします。

監督私も100%達観できているわけではありませんし、45歳となったいまでも自分を責めてしまうことはもちろんあります。ただ、自分を受け入れることができれば、気持ちが楽になるのは確かなので、みなさんも自分に対して慈悲の心や愛情を持ってほしいです。この作品を観たあとに、彼女たちをハグしたくなるような気持ちになっていただきたいですが、同時にあなた自身も自分のことを少しでも好きになってもらえたらいいなと思っています。

ちなみに、私が自分の悩みや不完全さを受け入れられるようになったのは年齢を重ねたこともありますが、「完全であることに価値がない」と感じられたというのも理由の一つ。不完全さこそが素晴らしいというか、不完全であるほうがおもしろいし、味があることに気がついたので、いまはそれを大事にしたいなと思いました。

不完全さを受け入れられないとガチガチな状態になってしまいますが、受け入れられれば肩の力が抜けて前向きになれますし、愛情豊かな人間にもなれるはずです。

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